Health

季節の症状

2020.07.28

【特集】夏を乗り切るカラダをつくる6つのキーワード

夏バテや熱中症などにならないために大切なのは「正しい知識」をつけること。快適に夏を過ごすためのキーワードをご紹介します。
 
 

熱中症患者の52%が満65歳以上!


 
 

正しい知識で体も心も夏仕様に

夏本番を迎えて、いかがお過ごしでしょう? 昔は「真夏日(30度以上)」と聞くだけで溶けそうな気分になったものですが、近年はさらにもう1段階上の「猛暑日・酷暑日(35度以上)」とおっかない表現も当たり前になってきました。この暑さの中、気をつけなければならないのは「熱中症」。今回はどのように熱中症を予防するかについて考えていきます。
熱中症とひとことで括られることがありますが、実はその症状の程度もⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分けられます。重症度Ⅰ度はめまい、立ちくらみ、顔がほてる、一時的に意識が遠のくなどの症状。このサインを見逃して放置しておくと、Ⅱ度(頭痛や吐き気、湿疹など)、Ⅲ度(けいれん、意識障害、過呼吸など)に移行し、命の危険に迫る可能性もあるので、Ⅰ度の段階で涼しい場所で休憩するなどして体温を下げる必要があるので、覚えておきましょう。
 

 
 
また、熱中症はその日の気温に目がいきがちですが、湿度、風、輻射熱などから計算される、暑さ指数(WBGT)も要チェックです。気温がそれほど高くない日でも、湿度が高く、風のない日は熱中症患者が急増する傾向にあります。天気予報ではこの指数をもとに危険や厳重警戒などと示されることも多く、注意深くチェックすることが大切です。
 

 
 
さらには、夏に向けて体が暑さに適応するよう「暑熱順化」しておくことも忘れてはなりません。人の体は徐々に環境に順応するようにできており、逆に急激な気温の変化にはついていけません。特に炎天下で作業をする方は作業時間を短く、こまめに休憩と水分をとるなどして、体を少しずつ夏仕様に変えていくことが大切です。
 

 
 

今年は室内の熱中症にも特に注意して

今年は家にいる時間が必然的に長いこともあり、建物内での熱中症により多くの注意が必要となります。熱中症といえば炎天下、屋外のイメージが強いですが、過去の東京都のデータでは熱中症で救急搬送された人の6割が屋内、亡くなられた方の半数以上が日常生活で起こっているというデータもあります。
今年は外出をなるべく避ける生活が続いていることから、運動をする機会も少なく体力に自信がないという方も多いかもしれません。こうした状況下でも暑い夏とうまく付き合うために「暑熱順化」をはじめとする、基本的な予防に立ち返ることを大切にしましょう。
熱中症対策として気をつけるべきことはたくさんありますが、もっとも大切なのは室内環境を適度に涼しく保つことです。特にシニア世代は暑さに気づきにくく、汗もかきにくくなっています。蒸し風呂のような室内で長時間過ごし、気付いた時にはかなり脱水症状が進んでいたというケースもないとは言い切れません。その日の気温や湿度も参考にしながら、適度に涼しく感じる程度、冷房が苦手な方は湿度を除去するドライ機能を使ったり、少し温度は高めでも扇風機などで室内の空気を攪拌して涼しくするなど工夫してみましょう。
また、脱水を防ぐためには、喉が渇いていなくても起床時、食事時、運動前後、入浴前、就寝前などのタイミングで水分補給をすることも重要です。汗とともに体内のミネラルが流出してしまいますので、ミネラルが入った水や麦茶などを積極的に飲むようにしましょう。
 

 
 

 
 

 
 

監修:銀座よしえクリニック都立大院院長・日本抗加齢医学会専門医 青木晃先生

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

抗加齢医学専門内科医。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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