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2018.11.27
大人美姿勢のつくり方 vol.7 冷えと姿勢。共通のキーワードは「筋肉」

いよいよ今年も師走。毎年同じことを言っているような気もするのですが、本当に1年が経つのは早いものですね。素敵な年の重ね方をしていきたいものですが、そのためにはスラリとした美しい姿勢を手に入れることも大切ですので、ぜひ頑張っていきましょう。
冷えの原因は筋肉が少ないから
さて、今回のテーマは「冷えと姿勢」。特にこの季節は気温がぐんと下がるため、冷えを感じる方も多くなっているのではないでしょうか?寒さで体がカチコチに固まって肩こりや腰痛がひどくなった、末端冷えでスムーズに寝付けないといった悩みをお持ちの方も多いと思います。冷えは放っておくと、体温の低下につながり、免疫力の低下を招くことがわかっています。免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったり、万病の原因にもなります。
ところで、冷えが起こる理由はなんでしょうか?“血流”を思い浮かべる人が多いと思いますが(もちろん正解ですが)、実は、「筋肉」も冷えの大きな原因と言われています。筋肉には体を動かす働きのほか、熱を生み出すという大切な役割を持っており、基礎代謝全体のおよそ4割を筋肉が担っていると言われています。そのため、男性と比べて筋肉が少ない女性、あるいは筋肉量が低下していく年配の方は、基礎代謝によって生み出される熱が少なく冷え性になりやすいと言えます。
姿勢を正しくすれば冷えは改善する!?
冷えの原因が疾患などに起因することもあるため、“冷えは必ず改善する”とは言い切れませんが、姿勢の崩れが筋肉量の低下と関わっている場合は、「姿勢を正しく保てば、冷え性の改善につながりやすくなる」ということはできます。そのためには、姿勢をサポートする筋肉には楽をさせずに、普段から鍛える必要があります。
ここで気をつけたいのは、ただ闇雲に筋トレをしてはいけないということです。人の体はすべての筋肉が連動して立位姿勢を保持していますが、とりわけ正しい姿勢のキモとなる「抗重力筋(重力に抗うという意味)」という比較的体の奥の方にある筋肉を効率的に鍛えることがポイントとなります。抗重力筋とは、脊柱のS字カーブを支える「脊柱起立筋」、脊柱起立筋とバランスをとって姿勢を保持するお腹周りの「腹筋群」、脊柱を支えるお尻の筋肉「大臀筋」、脊柱の安定に関わる「腸腰筋」など。これらの筋肉を日常的なワークアウト(筋トレ、運動、エクササイズなどの総称)で鍛えることによって、筋肉量が増え(維持され)、基礎代謝が高まり、熱を生み出しやすい体をつくることができます。同時に美しい姿勢をキープすると、筋肉への余分な負担が解消され、血流が良くなるという効果も期待できます。冷えの改善には、まさに一石二鳥なのです。
「抗重力筋」を効率的に鍛えよう

バックエクステンション

(1)うつ伏せになりバンザイのポーズをとります。
(2)上半身をみぞおちのあたりまで持ち上げるイメージでゆっくりと起こします。反らすのではなくまっすぐ持ち上げるイメージです。
(3)元の姿勢にゆっくりと戻ります。慣れていない人は、この動作を10回×2セットを目標に。できる人は20回×3セットでチャレンジしてみましょう。

クランチ

(1)耳の横あたりに手をそえて仰向けに寝ます。この時すでに床から頭部を浮かせます。
(2)床から肩甲骨が離れる程度を目安に、息を吐きながらゆっくりと上体を丸めます。
(3)ゆっくりと最初の状態に戻します。回数はできる範囲でOK。慣れてきたら増やしていきましょう。

レッグレイズ

(1)手は体の横に置き、足をそろえて仰向けになります。
(2)天井に足の裏を向け、約90度あげます。
(3)ゆっくりと元の位置に戻します。まずは5回を目安に頑張ってみましょう。

ヒップリフト

(1)仰向けになり、ひざを立てます。
(2)お尻を持ち上げ、肩からひざまで一直線の状態をキープします。
(3)お尻、太ももの筋肉が鍛えられているのを感じるまでやってみましょう。