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2019.08.27

【特集】NO!脳卒中から命を守る

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脳卒中といえば、命に関わる大変な病気。仮に助かったとしても麻痺や言語障害などの
深刻な後遺症が残る可能性が高いことも広く知られています。
今回はそんな恐ろしい脳卒中について、その原因と予防法をご紹介します。

 

脳卒中は日本で寝たきりの原因になる疾患の第1位!

脳卒中は大きく3種類に分類されます
 
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①脳梗塞
血管が血栓などで詰まることで脳に血液が行き渡らなくなり脳の一部が壊死してしまう病気です。脳梗塞はさらに「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性梗塞」「心原性脳塞栓症」に分類されます。
 

3種類の脳梗塞、それぞれの特徴とは?
ラクナ梗塞
ラクナ梗塞
以前はもっとも患者数が多かったのがラクナ梗塞。脳の奥にある細い動脈が高血圧によって損傷を受けてしまい、血管が詰まってしまうタイプの脳梗塞です。

 
アテローム血栓性梗塞
アテローム血栓性梗塞
動脈硬化によって太い動脈に血栓ができ、血管が詰まってしまう脳梗塞です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病によってリスクが高まります。

 
心原性脳塞栓症
心原性脳塞栓症
心臓にできた血栓が血流により脳まで運ばれ、脳の血管が詰まる脳梗塞です。心房細動、心筋症など心臓の病気によって起こりやすいのが特徴です。

 
②脳出血
高血圧が続くことで脳の血管の耐久性が低下し、最後には破れて出血を起こします。
 
③くも膜下出血
脳動脈にできたこぶが破れ、脳の表面(くも膜下腔)に出血が起こるケースです。動脈瘤によって引き起こされることが多く、高血圧、喫煙、過度な飲酒がそのリスクをさらに高めると考えられています。
 
 

脳卒中の怖さはその死亡率と要介護率の高さにもある

 日々の生活のなかで、自分は生活習慣病かもしれない、もしくは数値は正常でも、予備軍に入っているかもしれない…。そう感じている人も多いのではないでしょうか。若い頃は平気でも、年齢を重ねても同じような生活スタイルや食生活を続けていると生活習慣病は一気にやってきて、時として命に関わる重篤な病気を引き起こします。なかでも恐ろしい病気のひとつが脳卒中です。脳卒中の特徴は死亡率が非常に高いことですが、しかし、それ以上に不安なのが仮に一命をとりとめたとしても高い確率で後遺症が残ってしまうことです。「介護=認知症」をイメージする人が多いかもしれませんが、実は日本では介護が必要になった原因として脳卒中を含む「脳血管疾患」がもっとも多いことが分かっています。また、自立した生活ができなくなってしまうことで、認知症を併発するというケースが極めて多いのも特徴です。
 

できることから少しずつ生活習慣を改めよう

 では、脳卒中を予防するために必要なことは何でしょう? 答えは非常にシンプルで、生活習慣を改めること。さらに焦点を絞って言うと、脳卒中は脳の血管が詰まったり、破れて起こる病気ですので、血液の流れを阻害する(動脈硬化)の原因を徹底的に排除することになります。生活習慣によって血流が悪くなる原因には「喫煙」「運動不足」「食生活の乱れ」「過度な飲酒」「ストレス」などが挙げられます。意識さえすれば、どれも自分でコントロールできるものですが、すべてを一気に実践しようとすると無理が出てしまいますので、できることから取り組んでいきましょう。
 また、脳卒中治療は発症後なるべく早く治療を受けることが生死の分かれ目であり、後遺症の程度にも影響します。脳卒中が起きた場合、下記で紹介するFASTの3つの症状のうちいずれかが見受けられることが多いので、記憶にとどめておきましょう。
 
 
脳卒中にならないためには生活習慣を見直すことが大事
脳卒中のリスクを高める要因とは?
 
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脳卒中は時間が勝負!このサインが出たらすぐに受診!
脳卒中のサインはF.A.S.T.
F(Face:顔)、A(Arm:腕)、S(Speech:言葉)のどれか1つでも異常が見られたら、受診までのT(Time:時間)が勝負となります。
 
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脳卒中予防は運動&食生活の見直しから!
血圧・血糖・コレステロールを効果的に下げる有酸素運動をしよう!
有酸素運動は、体への負担が少ないうえ、全身運動にもなります。普段の生活から階段を使ったり、1日20〜30分の運動で効率的に血行を促進することで、生活習慣病対策にもなります。
 
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腹八分目&栄養バランス重視の食生活!
脳卒中の大きな原因が食生活の乱れ。偏った食事、食べ過ぎ、間食など、食生活のバランスを見直してヘルシーな食事を実践するだけでもリスクは大きく低下します。
 
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ビタミン、ミネラルで動脈硬化予防
ビタミン、ミネラルは脳卒中予防に欠かせない栄養です。一度の食事で大量に摂るのではなく、食事のたびに細かく摂ることで効率よく利用されます。
 
DHA・EPAでサラサラ血流に
青魚にはDHA・EPAが豊富に含まれています。DHAは血管の老化を防ぎ、 EPAは血液のめぐりを良くします。毎日食べるのが難しい場合は、サプリメントなどで補うと良いでしょう。
 
監修:順天堂大学医学部脳神経内科 准教授 山城一雄先生

この記事を監修された先生

山城 一雄やましろ かずお

弘前大学医学部卒業後、順天堂大学医学部脳神経内科入局。日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。

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