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2019.06.04

【特集】知っているようで知らない!カラダが喜ぶツボ押しメソッド


 
東洋医学では、病気になる一歩前の不調を「未病」 と呼んでいます。そうした体の不調が現れたとき、サインを送ってくれる場所があります。それが「ツボ」。今回は、そんなツボについて学んでいきましょう。
 

神経や気血が集まる交差点

 物事の要点を押さえることを「ツボを押さえる」と言いますが、これは元々は、鍼・灸・指圧で効き目のある場所を押さえることが転じた言葉と言われています。つまり、ツボというのは昔から人間の体において「大切な部分」という解釈がされてきました。
 全身のツボの数は世界保健機関(WHO)によると361種類。左右対称になっているものも多いため、全身を合わせて670穴と言われています。これほどたくさんのツボが体のいたるところに存在するということも驚きですが、もう少し専門的な目で見てみると、人間の体には内臓を含め、全身に神経が張り巡らされていると同時に、生命エネルギーである気や血の通り道ができています。気の通り道のことを「経絡」、経絡上で”気“の出入り口であり、気の集まるところを「経穴(ツボ)」と呼んでおり、漢方医学では気血に支障が出た場合に、体に不調が生じていると考え、もっとも影響が出やすい場所が経穴(ツボ)と捉えられます。つまり、ツボを刺激する行為には、気血を正常に戻して不調を解消するという目的があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
 
 
「経絡」は気や血が体内を巡る通り道のこと。「経絡」でつながったツボを刺激することで体調に良い効果をもたらします。
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快癒器
 
 
ツボ押しで不調が解消するまでの仕組みとは?
 
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ツボ押しによって起きる良い効果とは?
 
自律神経が整う
筋力アップ
ツボへの刺激は、自律神経のバランスを整える効果があるとされ、体温や消化、ホルモンの分泌などにも良い影響を与えます。

 
痛みを沈静化する
筋力アップ
血行が促進されることで、痛みの原因となる物質が排出されやすくなります。また、自律神経のバランスが整うことで痛みが和らぎます。

 
体の内部も良くなる
筋力アップ
体のコリなどに効く印象が強いツボですが、体の内側にある内臓ともつながっています。臓器の働きを活性化して体調を整えます。

 
血行が良くなる
筋力アップ
ツボ押しによって血流がスムーズになると冷え性の改善、血圧の正常化など、さまざまな効果が見込め、免疫力アップにもつながります。

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ツボはつながっている

 また、ツボの奥深さは、経絡を通して体中でつながっているところにもあります。たとえば、肩コリに良いツボが遠く離れた小指の先にある、さらにはその小指の先のツボは尿トラブルにも良いされているなど、経絡は全身を網羅しているがゆえに、その影響もいろいろな場所に及びます。一方で「奇穴」と言って、経絡とは関係なく単独で存在するツボもあります。学ぶほどに、体の不思議や神秘を感じることができるツボ。ぜひ皆さんも、ツボのことをもう少し学んでみてはいかがでしょうか?
 

お目当てのツボの簡単な見つけ方と心地良い押し方

ツボ押しの仕組みが分かったら、早速気になる場所のツボを探してみましょう。刺激の与え方にもいろいろ方法があるので自分に合ったものでチャレンジ!
 

お目当てのツボの簡単な見つけ方
筋力アップ
骨で探す
ツボは骨をたどると見つかります。多くのツボは骨の付け根やその周辺にある筋肉のくぼみにあるため、お目当てのツボの周辺の骨をたどってくぼみを見つけたら、グッと押してみましょう。

筋力アップ
指の幅で探す
ツボの位置を示す際に、指何本分といった表記を見たことがある人も多いのではないでしょうか。個人差はありますが、指の幅は目安になりやすく、その周辺にお目当てのツボが必ずあります。

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お目当てのツボの心地良い押し方
筋力アップ
ツボの場所に合わせて強さを調整
骨のキワや背中、お尻のツボはやや強めに押し込むようなイメージで。目の下など皮膚が薄い場所などはやさしくなでるように押さえるのが基本。ひとつのツボにつき、5〜6回押さえるのがコツです。

 
いろいろな刺激の与え方
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え!?このツボってここに効くの?日々の暮らしで使える便利なツボ

 
ツボは暮らしのなかで、状況に合わせて押さえると便利。 症状別に気軽に押せるツボを中心にご紹介します。
 
筋力アップ
眠気を吹き飛ばすツボ
労宮(ろうきゅう)
手のひらの中心。手をグーに握った時に中指と薬指があたる場所あたりにあります。眠ってはいけない状況の時は、反対の手の親指の先で強めに押すと眠気を抑えてくれます。

 
筋力アップ
顔のむくみを軽減するツボ
顴りょう(けんりょう)
目尻の端と鼻下のラインが交わる場所。頬骨の淵にあり押さえると痛みを感じる場所。朝起きて顔がむくんでいるときは、下から押し上げるようにして、軽い力で押します。

 
筋力アップ
夏の冷えに効くツボ
命門(めいもん)
おへその真後ろにあります。腕を下ろしたときに、肘のラインと背骨が交差する場所あたり。夏バテの原因となる冷房による冷えを緩和。体力が減退しているときなどに押してみましょう。

 
筋力アップ
食欲を抑えるツボ
飢点(きてん)
耳の穴の前。膨らみを形成する骨の付け根あたり。押さえるとやや痛みを感じるくぼみ。お腹周りが気になる方は食事の前に左右の飢点に人差し指をあて、1〜2分間押さえ続けましょう。

 
筋力アップ
足のむくみを緩和するツボ
湧泉(ゆうせん)
土踏まずのやや上で、足の指を内側に曲げたときにくぼみができる場所。体内の水分バランスを調節します。足の甲を掴むようにして両手の親指で力強く押します。

 
筋力アップ
下痢の症状を抑えるツボ
梁丘(りょうきゅう)
ひざの上から指2本分上で、やや外側にあるくぼみ。腸の動きを抑える働きがあります。拳をつくって小指の横腹でこするようにマッサージして。

 
筋力アップ
緊張をほぐしてくれるツボ
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨の付け根にあるくぼみ(やや人差し指寄り)。骨に沿って探してみると見つかります。人前で話すときなど、緊張を和らげてくれるツボ。平常心を取り戻すツボとも言われています。

 
筋力アップ
夏バテを予防するツボ
足三里(あしさんり)
膝頭の上に親指をひっかけ、Lの字をつくったときに中指の先端がくる周辺のくぼみ。胃腸のツボとしても効果があり、食欲不振などの夏バテを予防します。足の疲れにも有効です。

 
監修:東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科教授 川嶋朗先生

この記事を監修された先生

川嶋 朗かわしま あきら

医学博士。東京女子医科大学准教授を経て、東京有明医療大学教授。ベストセラーとなった『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著書多数。近代西洋医学と補完・代替・伝統医療を統合した医療の第一人者。

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