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健美レシピ
2019.05.07
健美レシピ NO.17 5月病を吹き飛ばす食材「キムチ」
健康な体をつくるためのヒミツは食生活にあり!
体のお悩み別に美味しくてキレイになれる簡単なレシピをご紹介します。
脳と腸にはたらきかけてストレスを緩和
GWが過ぎたころに現れる心身の不調、俗にいう「五月病」は、新しい環境に適応できないストレスが大きな原因です。自律神経が乱れたり、神経伝達物質の分泌のバランスが崩れたりして、やる気が出ない、疲れやすい…といった症状が出てくるのです。人間関係や社会構造が複雑化した現在、学生や社会人だけではなく、子どもや主婦が陥るケースも珍しくありません。どうも調子がおかしいと感じたら、まずは無理をしないこと。そして、キムチパワーにサポートしてもらいましょう。
キムチは、香辛料や魚介をたっぷり使った乳酸菌発酵食品。このため、材料がもともと持つ栄養素に加え、発酵により生まれたアミノ酸も多く含まれています。そのひとつであるトリプトファンは、うつ症状を改善するセロトニンや睡眠ホルモンといわれるメラトニンの材料。また、セロトニンの合成に欠かせないビタミンB6、鉄、亜鉛、そして活力を生み出すビタミンB2なども豊富です。
近年の研究で、腸内の善玉菌(乳酸菌)には、ストレス反応を和らげる働きがあるらしいことが分かってきましたが、キムチには乳酸菌がたっぷり。善玉菌のエサとなる食物繊維も豊富なので、理想的な「腸活食品」といえるでしょう。ただし、キムチの中には、発酵させない「浅漬けキムチ」があります。発酵させていないと、乳酸菌効果はあまり期待できないので、腸活目的なら、伝統的な製法のキムチを選ぶとよいでしょう。
キムチが食欲をそそる辛味に
納豆キムチチャーハン
納豆キムチチャーハン1人分の栄養成分
エネルギー 498kcal
たんぱく質 18.6g
脂質 16.5g
炭水化物 65.5g
食物繊維総量 4.2g
カルシウム 93mg
鉄 2.6mg
ビタミンB1 0.18mg
ビタミンB2 0.50mg
ビタミンB6 0.32mg
材料(2人分)
キムチ 100g
ハム 2枚
玉ねぎ 1/8個
ピーマン 1個
ごま油 大さじ1
ごはん 2杯分
納豆 1パック
しょうゆ 適量
たまご 2個
万能ねぎ 2本
のり 1/4枚
いりごま 小さじ1/2
作り方(調理時間10分)
1.キムチは、細かく切る。ハムは2cmの色紙切り、玉ねぎはみじん切り、ピーマンは粗みじん切りにする。
2.フライパンにごま油を熱し、玉ねぎを入れて炒め、透明感がでてきたら、キムチ、ハム、ピーマンを加えて炒める。
3.ごはんと納豆を加えて全体を混ぜながら炒め、しょうゆで味をととのえる。
4.ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で8分ほど加熱する。
5.お皿に3を盛りつけ、目玉焼きにしたたまご、小口切りにした万能ねぎ、千切にしたのり、いりごまをのせる。
キムチも納豆も日本人には馴染みのある発酵食品です。納豆は、加熱するとネバネバ感がなくなるので、納豆のネバネバ感が嫌いな人は、最初に野菜と一緒に炒めておくといいでしょう。また、ネバネバが好きな人は、ひきわり納豆を使うことをオススメします。
この記事を監修された先生
国立健康・栄養研究所の栄養教育プログラムで技術補助員として従事。2008年にはシドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子率いるチームQに加入し、栄養管理を担当。現在はフリーランスの管理栄養士として活動。