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インタビュー

2018.10.16

FUN LIFE Vol.45 俳優・画家 片岡鶴太郎さん

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俳優・画家
片岡鶴太郎さん
TSURUTARO KATAOKA
1954年生まれ。東京都出身。高校卒業後、片岡鶴八師匠に弟子入り。声帯模写で東宝名人会、浅草演芸場に出演する。その後、テレビのバラエティ番組をきっかけにお茶の間の人気者に。1988年にはボクシングのライセンスを取得。1995年、東京にて初の個展「とんぼのように」を開催。現在は幅広いキャラクターを演じる役者として活躍する。また2017年からはヨーギーとしての活動にも注目が集まっている。
 

 

「老化」ではなく「進化」。還暦目前でヨーガを始めた理由

 昨夜は19時に寝て深夜2時に起床しました。そこから準備も含めて4時間かけてヨーガをして、果物と野菜たっぷりの朝食を2時間かけてとってから仕事に向かいます。基本は一日一食。翌朝まで白湯以外はほぼ口にしません。ずいぶんストイックな生活だと思われるでしょうけれど、私としては人体実験のようなもの(笑)。ヨーガで自分のパフォーマンスがどこまで高まるのか、見てみたいのです。
 ヨーガを始めたのは7年前。還暦を目前にし、「年を重ねる」ということがどういうことなのかを考えたときに、私は「老化」や「劣化」ではなく、まだまだ「進化」したいと思ったんです。そのためには心身ともに鍛錬していく必要がある。そこでまず瞑想に興味を持ち、瞑想の指導者を探すなかで古代インド式ヨーガと出会い、「これだ!」とピンと来たのです。
 根が芸人なものですから、テレビでは「痩せて3歳児用のパンツしか履けなくなった」とか「内臓をはがす音がする」とか、おもしろおかしく話していますが、実際はごく真面目にヨーガとの出会いに感謝しています。精神面では頭がクリアになり仕事への集中力が高まりましたし、身体面では猫背が解消されて若々しい姿勢になれました。また肌ツヤが良くなり、フェイスラインが引き締まったところも嬉しい変化です。
 ヨーガを始めて分かったのですが、健康の基本はやっぱり姿勢と呼吸。僕の生活をマネしてくださいとはちょっと言えませんが(笑)、姿勢と呼吸を意識して整えるだけでも、心身が健やかに変わっていくのを実感できると思いますよ。

 
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古代インド式ヨーガ

私たちがよく知っているヨーガは、一般の健康法として行いやすいようポーズと呼吸法を体系化したもの。しかし鶴太郎さんが実践する古代インド式ヨーガは、名称の通りヨーガ発祥の地インドで生まれた、いわば“原点”のヨーガです。
 

フェイスライン

昔はフェイスラインに自信がなく、ストールを巻いて隠していたという鶴太郎さん。フェイスラインが引き締まってからは、帽子で顔をすっきり見せたり、真っ赤なピアスをつけたりと、顔周りのオシャレを楽しんでいるそう。

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「やればできる」と誰よりも自分を信じている

 昨年、インド政府公認「プロフェッショナルヨガ検定」に合格したのですが、これが大変でした。実践の試験には自信がありましたが、困ったのが筆記試験。ヨーガの歴史や哲学、生体学はもちろん、なんとサンスクリット語の理解も問われ、もうとんでもなく難しい。試験日を知らされたのが3ヵ月前だったので、3ヵ月間、他のことには一切構わずひたすらに勉強しました。
 でも振り返ってみると、中学3年生のときも同じようなことを経験したんです。当時、あまりにも成績が悪く、先生から「このままだと高校行けないぞ」と言われ、焦った僕は夏休みに寝る間も惜しんで猛勉強。努力の甲斐があって志望する高校に入学することができたんです。このときの成功体験があるからでしょうね、僕は僕自身を「やればできる」と信じています。まあ信じていなければ3ヵ月後にサンスクリット語の試験にチャレンジしようだなんて思えませんよね(笑)。

 
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中学3年生

塾に通うわけでもなく、自己流で勉強したという鶴太郎さん。小学校の教科書から勉強し直すことで、着実に学力を積み重ねたそう。それを5教科すべてで実践したというのだから、鶴太郎少年の努力には脱帽です。
 
 

基礎の反復が趣味を長続きさせるコツ

 自分を信じるってすごく大事な感覚だと思っています。信じていなければ、きっと絵も続けてこられなかった。絵を描き始めたのは38歳と遅めでしたし、自己流で描いていたこともあってなかなか上達しませんでした。技術が及ばず、うまく表現できないことにストレスを感じる日々でしたが、基礎を何度も反復するうちに、どんどん絵を描くのが楽しくなってきたのです。楽しくなってきたらもうこっちのもの。その頃から人に絵を褒められたり、個展の声がかかったりすることが増えていきました。
 「趣味がどれも長続きしない」と嘆いている人は、きっと”楽しいライン“にたどり着く前に止めちゃっているのではないでしょうか。きついと感じても「ここが頑張りどき」とコツコツ基礎を繰り返していると、あるときポンと芽が出るように楽しくなるはずです。運動でも絵でも、始めたのであればそれも何かの縁ですからね。止めようと思ってからもう少しだけ、自分を信じて続けてみることをおすすめします。
 
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(写真提供:近代映画社)
お箸は右手で持つけれど、絵を描くのは左手を使う鶴太郎さん。その方が描きやすく、おもしろい線が生まれるといいます。ボクシングのとき、自然と左利きの構えになっていたことから、「左利きかも?」と気づいたそう。

 

次は料理に挑戦!鶴太郎の進化は止まらない

 僕の目標は125歳まで現役で生きること。ヨーガの呼吸法や健康的な食事を続けていけば、決して夢ではないでしょう。いまが63歳だから、ようやく人生が折り返したあたり(笑)。新しいことを始める時間も体力も、まだまだたっぷり残っています。じつはいま本格的に料理をしたいと考えているところ。ヨーガで味覚がクリアになったし、絵画で磨いた色彩センスも役に立つでしょうし、勉強を始めるにはいいタイミング。ただ僕のことだから、料理もやり始めたらきっと極めたくなっちゃう(笑)。自分を高めた先の景色をどうしても見たくなるんです。まだまだ進化中の身ですからね。先のことはあまり深く考えず、興味の向いたままに、自分らしく残りの62年を楽しもうと思います。
 

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料理
毎日の朝食ももちろん鶴太郎さんの手料理。「肉無しの肉じゃが」や「ひよこ豆の煮込み」など、野菜を中心に6~7品は作ります。ただ完全な菜食主義というわけではなく、食事会などではお肉を楽しむこともあるそう。
 

 
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ヨガポール

鶴太郎さんにとってヨーガは生活の一部。どこでもヨーガができるよう、外泊のときはかならずヨガポールを持参するそう。腹筋を鍛えたり、背中をマッサージしたりと使い方はさまざま。ポールの上で背筋を伸ばす鶴太郎さんは、何とも気持ちが良さそうでした。

 
<Information>
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テーマは「静けさ」。自分の在り方、ヨーガ、身体、食べ物、精神のことなど、「今」の片岡鶴太郎をギュッと凝縮しました。

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