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2022.12.06

【特集】気をつけて!コロナ禍の認知症


 
コロナ禍は、私たちの暮らしにさまざまな影響をもたらしています。なかでも気をつけたいのが認知症リスクの高まり。自粛生活が続いたことで、認知症によくない生活習慣がつきやすくなっています。コロナ禍に負けないよう、適切な予防策や生活習慣を身につけましょう。
 

認知症のサインをチェック!

□これといった趣味がない
□新しいことをするのが面倒
□誰とも話さない日がある
□普段から運動をあまりしない
□近場でも移動はクルマが多い
□糖尿病もしくはその予備軍
□高血圧症もしくはその予備軍
□脂質異常症もしくはその予備軍

 
 
 世界一の「長寿大国」日本が直面する健康課題のひとつが認知症。厚生労働省によると、認知症有病率は年々増加の一途をたどっています。こうしたなか、認知症のリスクを高める新たな要因となっているのがコロナ禍です。
 ワクチン接種が進んで少しずつ状況は好転してきたものの、コロナ禍はいまだに収束の兆しが見えません。2年以上にわたる断続的な自粛生活で、「人と会わない」「用事がなければ出かけない」といったことが「普通」になりつつあります。こうしたライフスタイルを続けていると、生活が単調になって脳への刺激がどんどん少なくなり、認知症を発症しやすくなるのです。最近「物忘れがひどくなった」「人や場所の名前が出てこない」「何をしてもあまり楽しくない」といったことがあったら、上記の「認知症チェックリスト」で確認してみてください。

 

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※各年齢の認知症有病率が上昇する場合の将来推計
出典:認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~の概要(厚生労働省)を基に作成

 

日本の認知症人口は、人数も割合も年々増加しており、そのスピードも加速化傾向にあります。このままいけば、3年後の2025年には65歳以上の5人に1人が、そして、今の30代の多くが70代となる2060年には3人に1人以上が認知症を発症すると推計されています。

 
 

コロナ禍の生活で高まる3つの認知症リスク


外出ができず、家の中でテレビやスマホを見て過ごす時間が多くなるため運動量が不足する。

 

人と会う機会が激減し、買い物などでも会話を控えるためコミュニケーションが不足する。

 

イベントや旅行の自粛、娯楽施設の休業などで知的活動が減り、脳への刺激が不足する。

 
 

 ただし、「もしかしたら…?」と思っても、すぐに認知症と決めつけるのは危険。認知症と似た症状が現れる「老人性うつ」の場合もあるからです。老人性うつは、定年で仕事をしなくなったり親しい人と死別するといった環境変化によるストレスが主な原因なので、コロナ禍がストレスになり発症することも考えられます。でも、似てはいても認知症と老人性うつは別の病気。原因も治療法も違うので、まずは心療内科や認知症外来などで診断を受けましょう。

 

似ているけれど違う病気!認知症と老人性うつ

症状が似ているため間違いやすい認知症と老人性うつ。でも、この2つの病気は原因も治療方法も違います。何かおかしいと思ったら、まずは受診を。
 

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 日常生活のなかで認知症を予防するには、「1.脳が必要とする栄養を十分に摂ること」「2.脳活などで脳の血行を良くすること」「3.人と会ってコミュニケーションをとること」の3つを心がけることが重要です。会食や旅行については、十分な感染症対策を行うことも忘れずに。コロナ禍でもできることを探して、心とカラダの老化防止に努めましょう。

認知症のリスクを減らす3つのポイント

1.脳への栄養
高齢になって食が細くなると、脳の栄養が不足しがち。意識して脳に栄養を与えることが大事です。毎日しっかり摂りたい栄養成分は、青魚やえごまなどに多く含まれるオメガ3脂肪酸や、イチョウ葉の色素成分ギンコライドなど。また、代謝を促す酵素も大切です。食事から十分な量が摂れない方は、サプリメントを活用しましょう。
 
2.脳活ツボ
認知症予防のひとつとして、近年注目されているのが「脳活ツボ」。第二の脳と言われる腸を刺激する肘近くの「手三里」や、脳の反射区を刺激する頭頂の「百会」などは、脳内の血流量や酸素量が増加し、脳が活性化するそうです。テレビを観ながら、おしゃべりをしながらセルフケアできるので、ぜひ試してみてください。
 
3.コミュニケーション
人と話をすることは、脳に刺激を与えて認知機能の低下を抑制してくれます。ただし、むやみに多くの人と会ったり、気が合わない人とも我慢して話そうとするのは、ストレスで逆効果になることも。無理なく楽しくコミュニケーションすることが大事です。直接会うだけでなく、電話やメール、ビデオ通話なども活用してみましょう。

 
監修:順天堂大学医学部附属浦安病院
脳神経内科 先任准教授
山城 一雄先生

この記事を監修された先生

山城 一雄やましろ かずお

弘前大学医学部卒業後、順天堂大学医学部脳神経内科入局。日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。

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