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パーツ別お悩み

2022.03.01

手の親指や指の付け根、そして手首の違和感ありませんか?

監修:済生会横浜市東部病院(整形外科)
船山 敦先生

 
 

日常のちょっとした動作の中で手に違和感を感じることはありませんか?特に「手の親指」「指の根元付近」「手首」などが突っ張ったように動かしにくくなる、といったことがあるなら要注意。こうした指や関節のトラブルは、放っておくと悪化しかねません。これらの症状がどんな病気で、どういう対策ができるのか、専門家のコメントとともにご紹介します。
 
 
 
●傘が持ちにくい
●指でボタンをかけにくい
●タオルなどを絞ると指の付け根が辛い
 
 
 
 
こうした症状の原因、それは……
 
●母指CM関節症は変形性関節症のひとつです
 
 
「母指CM関節症」といっても、耳馴染みのない人も多いと思います。「母指」とは「親指」のことで、「CM関節」は「手の指と手根骨という手首の骨をつなぐ小さな関節」のことを指します。つまり、「母指CM関節」とは「親指の付け根の関節」のこと。手を握るために欠かせない関節で、ものを「持つ」「つかむ」動作はこの関節なしにはできません。
ところが、母指CM関節は加齢によって軟骨のすり減り、50歳前後で「母指CM関節症」として発症することが多く知られています。
 
 
●何が原因で起こるの?
 
●母指CM関節症の対策方法は?
 
親指の付け根に違和感が出てきたら、サポーターなどで保護・固定するのが悪化や炎症を防ぐ第一歩です。夜にお休みするときだけ固定するのでも一定の効果があります。
また栄養面も重要で、特に大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は母指CM関節症の予防を助けるエストロゲンと似た働きをすることから、「植物性エストロゲン」とも呼ばれます。豆腐や納豆、味噌などの大豆食品を日常的に摂取するよう心がけましょう。
 

それでも違和感が残る場合は…

・理学療法や薬物療法

まだ初期症状の段階では、専門の装具やサポーターなどで患部を固定します。日中・就寝時を含め2ヶ月程度は装着を続けることで効果が出てきます。また痛み止めなどの薬を併用する場合もあります。

・手術

関節の違和感が強い場合や、亜脱臼などで親指や関節に変形が見られる場合は、手術が必要なケースもあります。関節を固定する手術や関節を腱で形成する手術、靭帯(じんたい)を再建する手術など多くの手術方法があります。

 
 
●キーボードが打ちにくい
●楽器の演奏がしにくい
●歯ブラシがうまく握れない
こうした症状の原因、それは……
 
●腱鞘炎は腱(けん)が通る鞘(さや)のところで炎症を起こす症状です
 
 
腱鞘炎とは手関節の親指側にある腱鞘(けんしょう)や指を曲げる屈筋腱が通る腱鞘部分に炎症が起こった状態です。指を動かす動作を続けたり、ホルモンバランスが崩れたりすると腱鞘に炎症が起き、腫れたり、腱と擦れるときに親指の付け根や指の曲がる部分に違和感を感じるようになります。
 
 
●何が原因で起こるの?
 
●腱鞘炎にはいろいろなタイプがある?
 
親指の使い過ぎ→「ドケルバン病」

ドケルバン病は「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」とも呼ばれるもので、手の親指を伸ばす・広げる筋肉の腱と、それを包む腱鞘の間に炎症が起こるものです。親指を曲げたり広げたりすると手首に違和感があるだけでなく、手の甲に腫れや違和感が出やすい特徴があります。

 

親指を軽く握り、図のように手首を曲げて違和感を感じるようなら、ドケルバン病の可能性があります。

 
 
腱鞘炎がさらに進行すると→「ばね指」の状態に
 

腱と腱鞘が多く擦れると、腱鞘だけでなく腱の一部にも炎症が起きてしまうことがあります。すると腱が腱鞘の中を動くときに引っかかってしまい、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなる症状が現れます。さらに指を動かそうと強く力を入れると、腱鞘の中で引っかかっていた腱が急にカクンと動くことがあり、このときの指がはねるような動きを「ばね指」と呼びます。

 

「指が動かしにくい」「動きはじめに引っかかりがある」「指を伸ばそうとして急に弾けるように動くときがある」といった症状はばね指の特徴です。

●腱鞘炎の対策方法は?
 

腱鞘炎を予防するには、手の指や手首を使い過ぎないことが第一です。動かすにしても、サポーターなどの装具を着けて行うことで、違和感を緩和することができます。パソコンやスマホの操作など、長時間細かく手を動かす際は、休憩をこまめに入れたりストレッチをしたりしましょう。またスポーツをするときは、正しいフォームに気をつけることで腱や靭帯にかかる負担を小さくすることができます。

 

それでも違和感が残る場合は…

 

・理学療法や薬物療法

専門の装具やサポーターなどで患部を固定して違和感を緩和することが、初期段階では有効です。日中・就寝時を含め2ヶ月程度の装着で、少しずつ効果が出てきます。場合によっては、痛み止めなどの薬の処方を受けるケースもあります。

・手術

症状が悪化し、手の親指を小指側に曲げたり物を持ったりしたときに、手首(親指側の手関節部の腱鞘部位)にかなり違和感がある場合は、手術が必要になるケースもあります。腱を包み込んでトンネルのような役目をしている腱鞘を切開し、切除する手術を行います。

監修いただいた船山先生に
聞きたい3つのこと

 

済生会横浜市東部病院(整形外科)
船山 敦先生

慶應義塾大学医学部卒。日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本体育協会スポーツドクター認定医。専門は、股関節外科、膝関節外科、人工関節手術。

 

Q1.母指CM関節症や腱鞘炎になったらどうしたらいいでしょうか?

できるだけ使わないように安静にし、重い荷物やカバンを持ったり、料理でフライパンや鍋を持つことなどを控えるなど、日常生活でも配慮が必要です。
患部に湿布を貼ったり、CM関節や手首が動きすぎないようにサポーターを着けるのが良いでしょう。

 
 

Q2.違和感があるときは湿布をしています。サポーターもした方がよいですか?

湿布だけでも効果がありますが、サポーターを使用し、親指や手首の関節を固定することでより高い効果が得られます。また、手を使う機会が日常生活で頻繁にありますので、サポーターを装着することで違和感を和らげることができます。

 
 

Q3.病院に行った方がいい違和感の目安はありますか?
関節が腫れたり、違和感のために夜も眠れない、朝早く起きてしまう
などの状況になった場合は、病院の受診をお薦めします。

 
 
船山先生からのメッセージ

日常生活やお仕事で、日頃から親指や手首には多くの負担がかかっています。母指CM関節症や手関節の腱鞘炎は50歳以上の方に多くみられる疾患です。親指や手首を動かすときに違和感があった場合にはこの疾患を疑います。日常生活でも使用可能な親指や手首のサポーターは、CM関節や手関節をしっかりと固定できるため、違和感を緩和する効果が期待できます。

 
 

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