Health

パーツ別お悩み

2021.05.18

【特集】ひざ関節と長く付き合う


 
シニアに多く見られる「ひざの痛み」は、関節を覆っている軟骨がすり減ってくることが原因。年齢を重ねても元気な脚で、暮らしをいきいきと!
中山式は健脚アイテムや役立つ知識で皆様の活動的な毎日を応援します。

 
 

痛みや違和感の原因は軟骨がすり減ること

 シニアのひざの痛みは、老化とともに生じるひざ関節の変化が主な原因です。新陳代謝の衰えによって軟骨に栄養が十分いきわたらなくなると、水分や弾力が減って摩擦によるダメージが大きくなります。その結果、軟骨がすり減って骨と骨が直接ぶつかり合い、ひざの関節に炎症が起きたり関節そのものが変形したりして、痛みが生じるのです。予防のために散歩や買い物のとき、一つ先のバス停まで歩いてみたり、エスカレーターやエレベーターでなく階段を使ってみましょう。また外に出られない時は、室内で筋力アップのための軽い体操をするだけでも、十分効果があります。家の中では、和式の生活から、椅子・ベッド・洋式便座など洋式の生活に切り替えてみるのも効果的です。
 

ひざの痛みはこのように進行する

朝起きたときや、長時間座っていた姿勢から立ち上がって歩き始めたとき、ひざに違和感を感じるが、痛みは長続きしない。

 

痛みがひどくなり、正座などの動作が苦痛になる。また階段の昇り降り、特に下りがつらくなる。

 

足がまっすぐ伸ばせなくなる。

 

ひざ関節に炎症が起きたり水が溜まったりするため、むくみや腫れが生じる。ひざの変形も目立つようになり、日常生活にも支障が生じるようになる。

 

大切なのは自分にあうサポーター!

 ひざの痛みはゆっくりと症状が進みます。なるべくなら、違和感を感じた時点で医者に診せることが大切ですが、日常的なケアとして悪化を食い止めるためにはひざサポーターの使用がおすすめです。サポーターには大きく分けて3種類あり、ご自分の生活スタイルや使用目的に合わせて選ぶことが大切です。ひざへの負担を減らすために、サポーターを活用することも選択肢のひとつ。自分にあったサポーターを見つけましょう!

1.固定するタイプ
軽い運動をするときに!

歩いたり、軽い運動をする際、また比較的痛みが強い場合は患部をしっかり固定できるタイプがおすすめ。固定することが目的なので、サイズ調整できるものを選びましょう。
痛みを緩和するサポーターですが、動いているうちにゆるくなってズレてしまうと効果は半減します。

 

2.筋肉サポートタイプ
体を動かす自信がない人に!

運動するとさらにひざを痛めそうで…という方は、筋肉の動きをサポートするタイプがおすすめです。ひざの曲げ伸ばしがラクになり、歩く動作も軽くなります。また着用感が気にならないサポーターは家事など日常生活をしていても快適に過ごせます。
足の筋力の衰えも、関節の軟骨がすり減る原因のひとつなので注意が必要です。

 

3.温めるタイプ
ひざを冷えから守りたい人に!

冷えは血行を悪くしたり、怪我などのひざトラブルの一因に。遠赤外線効果や磁気がついていれば、より効果的に温めることができます。
保温性に優れた天然繊維「シルク」を使ったサポーターは、特に冷えに弱い下半身のケアにおすすめ。

 

ひざの痛みは冷やす?それとも温める?

ひざの痛みは冷やさずに温めるのがおすすめです。血行不良や筋肉のこわばりが原因となることもあるため、お風呂での運動や磁気で温めると、痛みがやわらぎます。
 
「医療機器」だから効く磁気の効果
血行不良を改善するのに有効なのが磁気製品。血液中には鉄分やイオンなどが含まれており、磁力が近づくとそれらが反応して血液がスムーズに流れ出します。このしくみを応用して血行を促進し、痛みの解消や冷えの改善を行うことから、磁気治療器は1961年に施行した薬事法により「医療機器」であると認められました。以来、サポーターや腹巻などさまざまな製品に活用され、装着した部位の血行改善に効果を発揮しています。
 
お風呂の中で手軽にできる運動

①湯船で足を伸ばして座る
②片足のかかとをすべらせるように体に近づけ、ひざをできる限り曲げる
③かかとをゆっくり滑らせて、ひざをできる限り伸ばす
 
 
 
放置は禁物、悪化する前に対策を

「待ったなし」の早急ひざ痛ケア

 
年齢とともに高まる変形性ひざ関節症のリスク
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ひざ痛の代表的な病気である変形性ひざ関節症は、40代以降で加齢とともに有病者数が増加。女性は60代で半数以上、80代では実に8割が発症しています。男性より女性が多い傾向にあるのは、筋力が弱くひざに負担がかかりやすいことが一因です。
 
 
要介護や認知症につながる恐れもあり早めのケアが重要
 ひざには立つ・歩くなどの動作のたびに体重の約3倍の負荷がかかり、それが蓄積して関節が損傷します。進行すると痛みが強くなり、運動や外出の機会が減って足腰の筋力が低下し、要介護や認知症リスクが高まる恐れも。長い年月をかけゆっくり進行するため、知らないうちに症状が悪化するケースもあります。
 
「軟骨成分」の補給やサポーター着用で悪化を予防
 一度すり減った軟骨は自然に再生するのが難しいとされ、少しでも早くケアを始めることが大切。関節の動きを維持し、痛みを和らげる「軟骨成分」を含むサプリメントの摂取や、関節を支えて負担を軽減するサポーターの着用など、日常的な取り組みによって症状の進行を遅らせることができる可能性もあります。

 
監修:済生会横浜市東部病院(整形外科) 船山 敦先生

この記事を監修された先生

船山 敦ふなやま あつし

TV番組等で、一般視聴者にも医学用語をわかりやすく解説し好評を得ている。慶應義塾大学医学部卒。日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本体育協会スポーツドクター認定医。専門は、股関節外科、膝関節外科、人工関節手術。

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