Health
パーツ別お悩み
2021.04.06
【特集】STOP!排尿トラブル
「オシッコが思うように出ない…」「トイレに何度も行きたくなる」
そういったトラブルに悩んでいるのは、あなただけではありません!
まずは、相談することから始めましょう。
トイレの悩み、1人で抱えてませんか?
「最近、トイレが近くなった」など、人に相談しづらくて悩んでいる方はいらっしゃいませんか? 悩みの症状もさまざまですが、男女とも多いのは何度もトイレに行きたくなる「頻尿」。突然尿意がくるため、出掛けるのが怖くなったり、夜はぐっすり眠れなかったり、と生活の質が低下してしまう可能性もあります。
「頻尿」や「尿意切迫感」などのほとんどは女性の場合「過活動膀胱」が原因と考えられています。過活動膀胱とは、膀胱が収縮して急に尿意が起こる病気です。正常な膀胱の場合、人は200〜400mLの尿が溜まると尿意を感じるのですが、過活動膀胱の方は膀胱に尿が溜まっていなくても我慢できないほどの尿意が襲ってくるため、失禁するケースもあるほどです。
男女で違う、頻尿の原因とは?
男女によって頻尿の原因は異なります。男性は前立腺肥大症、女性は過活動膀胱が多いと言われています。
女性に多いのは・・・
40歳を超えたあたりから多く見られる過活動膀胱
文字通り膀胱が活動しすぎることで、尿がそれほど溜まっていなくても尿意を催す病気です。加齢や出産などにより骨盤底筋が低下することで起こりやすくなります。
膀胱が縮むなど活発に動くことで尿意が起こる
女性は臓器下垂によって起こりやすい切迫性尿失禁
前触れなく尿意を感じ、トイレに辿り着くまでに我慢できずに漏れてしまうことがあります。その恐怖感からお出掛けもためらってしまう厄介な症状です。
尿意がないのに漏れる腹圧性尿失禁
くしゃみ、重いものを持った時など、お腹に力を入れた時に起こる尿漏れ。尿もれに悩む方の半数以上がこの症状と言われています。
男性に多いのは・・・
50歳くらいから増加傾向に。前立腺肥大症
前立腺が大きくなったり、前立腺の筋肉が過剰に収縮し、尿道を圧迫。そのために膀胱に異常をきたします。
加齢などにより前立腺が肥大し、尿道が締め付けられやすくなる
前立腺肥大症で起こる尿漏れとは?
・我慢できない強い尿意が襲う切迫性尿失禁
・尿を出し切れず少しずつ漏れる溢流性尿失禁
男性と女性で分かれる排尿トラブル
頻尿の主な原因は、男女で異なります。男性で多いのは「前立腺肥大症」で、女性では「過活動膀胱」。どちらも加齢とともに見られる病気や体の変化ですので、社会の高齢化にともなって頻尿に悩む人が増えるのも当然といえます。「明らかに最近様子がおかしくなった」という方は迷わず、かかりつけの先生の診察をうけてください。その上で、膀胱訓練や骨盤底筋体操などのトレーニングを行っても問題はないか、先生に相談しましょう。
せっかくの春の気持ち良い季節です。トイレが心配で家に引きこもったりなんてもったいないですよ。すっきり解消して、心晴れやかにお出かけしましょう!
おかしいな…と思ったら、お医者さんに相談!
こんな症状に心当たりのある方は気軽にお医者さんに相談しましょう!
□夜中に何度もトイレで起きる
□尿意を我慢できない
□残尿感がある
□尿が出るまでに時間がかかる
□尿の勢いが悪い
日々のトレーニングでトイレの悩みを軽減!
骨盤底筋体操
尿道を引き締め尿漏れを防ぐトレーニングです。過活動膀胱や腹圧性尿失禁(くしゃみや咳の際の失禁)の緩和におすすめです。
①尿道・肛門・膣を締めたり緩めたりし、2~3回繰り返します。
②今度はゆっくり締め3秒間静止し、ゆっくり緩めます。これも2~3回繰り返します。
③慣れてきたら、締める緩めるの回数を徐々に増やし、毎日続けましょう。
膀胱訓練
尿意をコントロールすることで膀胱の機能を高めるトレーニングです。尿意切迫感や頻尿の解消におすすめです。
①尿意をもよおしたら、5分ほど我慢。1日のうち数回繰り返し、1週間ほど続けましょう。
②慣れてきたら我慢する時間を10分、15分、20分と徐々に延ばしていきます。
③2~3時間我慢できるようになるまでがんばってみましょう!
監修:医療法人社団 愛育会 理事長 竹川 勝治先生