Health

めぐり・冷え

2020.11.10

【特集】タイプ別温活ライフ


 

「冷えない体質づくり」に必要な3つの要素

熱を逃がさない
汗などをかき、熱をコントロールして、正常な体温をキープしています。
 
熱を運ぶ
36~37度の血液が体内を巡り、体があたたまるのが理想です。
 
熱をつくる
体内では基礎代謝や食事、筋肉の運動によって熱がつくられています。
 

冷えのタイプによって症状はさまざま

 1年を通して話題に上るようになった「冷え性」ですが、朝晩の冷え込みが厳しくなったこの季節、より冷えを感じている人も多いのではないでしょうか。
 冷えには下記のA〜Dのようにさまざまなタイプがあります。手足の末端が氷のように冷たくなる「A・末端冷え」は、冷たさは感じるものの体調への影響は軽度なもの。しかし、「B・ほてり冷え」「C・内臓冷え」へと進行していくと、冷たさとは異なる体調不良の兆候が見え始めます。さらに冷え性が重症化すると「D・全身冷え」となり、生活に支障を来すケースも増えてきます。
 冷え性が女性に多い理由は、筋肉量が少なく、脂肪が多いためですが、最近では性別を問わず多くの人が悩んでいます。男性も冷え性に対するケアが必要になっています。
 温活は1年を通して行うものですので、ぜひ、身近な方と一緒に温活を始めてみください。
 
 

あなたの冷えはどのタイプ?

A.先端が氷のように冷たい 末端冷えさん


手足の末端まであたたかい血液が届かず、冷えてしまうのがこのタイプ。あたたまりにくく、冷えて眠れない、しもやけができやすいなどの症状があります。食生活の乱れや筋肉量の低下なども原因のひとつ。

 

B.1年中、腰から下が冷える ほてり冷えさん


末端冷えが進行すると、下半身の血流が滞り、広い範囲で冷えが起こります。血の巡りが悪いため、むくみなどの症状が起こりやすく、また、手足の末端や下半身は冷たいのに、顔は熱くなり冷えのぼせ状態になることもあります。

 

C.体調がいまいち優れない 内臓冷えさん


男女とも、加齢とともに増えてくるのがこのタイプ。体の内側は冷えているのに、表面はあたたかい場合も多く、冷えを自覚しにくいのが特徴です。体の代謝機能が落ち、自律神経のバランスが乱れやすくなる傾向があります。

 

D.体中が芯から冷たくなる 全身冷えさん


冷えのタイプの中でもっともツラいのが全身冷え。冷えを感じるとともに、自律神経のバランスが乱れ、免疫力も低下するため、病気にかかりやすくなったり、倦怠感、食欲不振、睡眠不足などの体調不良を招きやすくなります。

 
 

冷えのタイプに合わせた対策方法

AorBタイプの方は…熱を逃がさない

内臓を守るため、末端の血管を収縮させ、その結果末端(特に下半身)が冷えてしまいます。中心部分の熱を逃がさず、運動習慣で熱産生を高めましょう。
 
日常的に体を動かす

急激な運動よりも、毎日継続できる運動を。買い物は徒歩や自転車、エスカレーターよりも階段を使う、家事をこまめにするなど、日常生活で筋力&代謝アップが可能です。
 
たんぱく質をしっかり摂る

たんぱく質が熱を生み出す力は炭水化物の2倍以上とも言われています。肉、魚、大豆などをバランス良く食べることで基礎代謝が高まり、体温もアップします。
 
肌の露出は控えめに

重要な臓器のある中心部分が冷えると末端はますます冷え、慢性化すると内臓疾患につながる可能性もあります。

 
 

BorCタイプの方は…熱を運ぶ

熱を運ぶのが苦手な人は、体内の血液が上手く循環していないことが主な原因です。血管や血液、血流を調整する自律神経の状態を整え、血の巡りを良くすることが改善策となります。
 
有酸素運動を行う

血液を全身に行き届かせるには、ポンプの役割を果たす心臓を強化すること。「熱をつくる」でご紹介した運動はもちろん、ウォーキングなどの有酸素運動で強化を。
 
ポイントストレッチ

末端冷えの場合は、手首足首を伸ばしたり、グーパーを繰り返すだけでもOK!下半身冷えは、体をひねったり、ふくらはぎを伸ばすなど試してみましょう。
 
腹巻きもおすすめ

腹巻きで深部体温を上昇させると、血流量がアップ。下半身冷えだけでなく、末端冷えにも◎。表面的な保温は一時的なものですが、お腹を習慣的にあたためると、冷え体質の改善につながります。
 

 
 

CorDタイプの方は…熱をつくる

体内で熱をつくるのが苦手な人は、基礎代謝や筋肉量の低下などが主な原因と考えられます。運動習慣、規則正しい食事で熱を生み出す力を高めましょう。
 
自律神経を整える
自律神経が乱れると、緊張状態が続いて汗の量が多くなる傾向にあります。原因によって対処法も異なりますが、自律神経のバランスを整える基本的なスタンスは「規則正しい生活」です。
 
自律神経を整えるために
●起床後は朝日を浴びる
●3食必ず食べる
●緊張したら深呼吸をする
●毎日湯船に浸かる
●就寝と起床は決まった時間に
●室内外の温度差を抑える
 
熱を生み出す食材を食べる
東洋医学では体をあたためる「熱(温)性食品」と体を冷やす「寒(涼)性食品」に分けています。もちろん、冷え性の人は「熱(温)性食品」を積極的に食べることが大切です。
 
主な熱(温)性食品
にんじん、
にんにく、にら、
ごぼう、
だいこん、
とうがらし、
しょうが など

 
監修:医学博士(内科医)東京有明医療大学 教授 川嶋 朗先生

この記事を監修された先生

川嶋 朗かわしま あきら

医学博士。東京女子医科大学准教授を経て、東京有明医療大学教授。ベストセラーとなった『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著書多数。近代西洋医学と補完・代替・伝統医療を統合した医療の第一人者。

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