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ハーブ

ハーブライブラリー

2018.12.25

Herbs Library No.3:サフラワー

Herbs Library タイトル

知っているようで知らないカラダが喜ぶハーブを
メディカルハーブの専門家ハツコ先生が詳しく紹介します!

 

今回のハーブ:ローズヒップ

 

気になる効能は?
 
チェックボックス古くから世界で薬草として知られていました
 エジプト周辺が原産とされ、そこから中東、中国大陸など各地に広がったサフラワー。日本にはシルクロードを経て伝えられ、平安時代から栽培されていました。漢方の生薬としては紅花(こうか)と呼ばれ、血流を良くする、消化を促進する、血圧を下げる、ストレス性の潰瘍を抑制するなどの働きを持っています。血行が促進されると身体があたたまり、冷えが改善したり月経を通じたりするため、特に女性にやさしいハーブとして内用のほか、入浴剤としても利用されてきました。「冷えは万病のもと」と言われますが、西洋医学では病気として捉えられていないもので、自覚できていない人もいます。身体をあたためることは、免疫力が高まり、寒さや病原菌に負けない健康な毎日に役立ちます。
 
冬の生活課題に関する意識調査


引用以外には?
 
チェックボックス色素や油脂も利用されているサフラワー
 夏に咲くアザミに似たサフラワーの花は、咲き始めは黄色で、やがて濃い朱色になります。黄色はサフロールイエローという水溶性の色素、紅色はカーサミン(カルタミン)という水には溶けにくい色素です。サフロールイエローは染料として利用され、飛鳥時代の古墳から花粉が見つけられたことから、身分の高い人の埋葬に用いられたと考えられています。カーサミンは色素のうちのわずか1%で、抽出にも手間がかかります。化粧用の紅(べに)は『万葉集』などにも登場しますが、とても高価な物だったようです。また果実(種)を搾ると食用のベニバナ油が得られます。

紅餅


ハーブティーのススメ
こんな方におすすめです
・ 身体が冷える
・ ストレスが多い
・ 月経不順である

 
摂取する時の注意
キク科アレルギーの人は、注意して摂取してください。妊娠中の女性、出血性の疾患、消化性潰瘍、また抗凝固薬を処方されている患者さんは、医師や薬剤師などに相談してください。


 

ハツコ先生の気になるお話
『源氏物語』に出てきていたサフラワー
源氏物語に出てきていたサフラワー 『源氏物語』の光源氏の恋人の一人に、末摘(すえつむ)花の君という女性がいます。末摘花は茎の先につく花を摘み取ることからつけられた、サフラワーの別名です。源氏は女性の「鼻が紅い」ことと「花が紅い」ことをかけてそのように呼んだのです。
 「紅」は「くれない」とも読みます。これは「呉(くれ)の藍(あい)」、つまり呉(ご)の国(約2,000年前の中国大陸の王朝。転じて外国を表す)から来た染料を意味します。サフラワーが伝えられる以前の日本で、赤色の染料はおもに茜だったと考えられています。茜は山野に自生する草木で、赤というよりも、夕焼けのような黄みを帯びた赤に近い色です。当時の人々は茜より鮮やかな発色を見て、きっと驚いたことでしょう。

この記事を監修された先生

渡辺 肇子わたなべ はつこ

薬剤師 NR・サプリメントアドバイザー NPO日本メディカルハーブ協会 理事。植物療法の分野における臨床、研究、教育の三本柱を基本構想としながら、西洋医学と代替医療のよりよい共存と、統合医療の発展を目指して活躍中。

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