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健康学Q&A

栄養学

2018.09.11

健康学Q&A NO.8 アスタキサンチンは、どのような働きがあるのですか?

健康学タイトル

体の健康をキープするために、今からどんなことに取り組んでおけばいい?
皆様から多く寄せられる質問に対し、矢澤先生がQ&A方式で分かりやすく解説します。
 
質問1
 
回答1
 
 
質問2
 
回答2
 
 
 カロテノイドとは、天然の色素成分のことです。たとえばトマトの赤、バナナの黄色などもカロテノイドの一種。光からの細胞保護作用、紫外線による活性酸素を抑制する働きが一般的に知られています。カロテノイドの種類は何百種類もあることが確認されており、その中でもアスタキサンチンは抗酸化作用が強いことで注目されるようになりました。動物はアスタキサンチンを体内でつくりだすことはできません。ヘマトコッカスという藻が生産した赤い色素を、オキアミなどの生物が食べ、さらにエビやカニ、魚類が捕食することで体に取り込んでいきます。アスタキサンチンのパワーが顕著に発揮されるのは体に大きなストレスがかかったとき。たとえば、産卵のために川を遡上するサケは、流れに逆行して上るために筋肉に多大な負担がかかっています。そのため、アスタキサンチンが疲労の原因である活性酸素を取り除くために身を赤く変化させます。
 
 
質問3
 
回答3
 
 
 紫外線やストレスなど日々の生活によって過剰に発生した活性酸素は、疲労を促進するだけでなく、その強い攻撃力で細胞レベルから傷つけ、健康に害を与えることがわかっています。
 老化を早めるのはもちろん、生活習慣病、ガンなどにも関係していると考えられており、アスタキサンチンは、そうした病気の根源とも言える活性酸素を消去する働きがあります。その抗酸化力たるや、美容などで注目を浴びているコエンザイムQ10のおよそ1000倍もあります。さらには、他の抗酸化成分が細胞膜の外か内側でしか活躍できないのに対し、アスタキサンチンは細胞膜の内外どちらでも抗酸化作用を発揮できるという強みを持っています。健康面における代表的な効果をまとめると「疲れにくい体をつくる」「生活習慣病予防に役立つ」ほか、「紫外線予防により肌の若々しさを保つ」などの美容面でのメリットも考えられており、現代人には救世主とも言えるヘルスフードのひとつでしょう。
 
質問3イラスト
 
 
質問4
 
回答4
 
 
 高い抗酸化作用を持つアスタキサンチンですが、実はもうひとつ注目されている性質が「通過する力」です。目と脳には「血液網膜関門」や「血液脳関門」という、いわゆる関所のような場所があり、すべての物質が通過できるわけではありません。アスタキサンチンは抗酸化作用物質として通過できる数少ない成分のひとつです。
 目は活性酸素の攻撃によって毛様体筋という筋肉が疲労する「眼精疲労」、レンズの役割を果たす水晶体が濁る「白内障」、黄斑部の酸化が原因となる「加齢黄斑変性」などが引き起こされます。常に活性酸素の脅威にさらされている目にとって、強力な対抗馬となるアスタキサンチンは救世主のような存在とも言えます。また、脳においては、今後研究がますます進んでいくと思われますが、脳細胞が徐々に死滅していくアルツハイマーの予防にも期待が寄せられています。
 ちなみに、人がアスタキサンチンを体内に取り入れた場合、72時間程度で消失すると言われています。そのため、継続的に摂ることが大切です。サケやイクラなどアスタキサンチンが含まれている食材を毎日食べるのも現実的ではありませんので、できればサプリメントでの摂取が理想的です。
 
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この記事を監修された先生

矢澤 一良やざわ かずなが

早稲田大学規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長。長年、企業や大学の研究機関で食の安全や健康食品の研究に従事。食べ物がいかに体に作用するかを分かりやすく解説。

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