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2018.08.07
【特集】運動で老化をふっ飛ばす!脳のアンチエイジング



なぜ運動は脳にいい?
私たちの体は脳の指令によって、筋肉が動き、連動するように、骨や関節が動いています。しかし脳はただ一方的に指令を送っているだけではありません。筋肉からは脳由来神経成長因子という物質が放出され、海馬の神経細胞に栄養を与え、再生を増やすと考えられています。つまり脳と運動器は互いに刺激し合う関係であり、運動によって得られる効果は体と脳の両面に及ぶことがわかっています。
体を動かす時間帯は脳には朝が正解
「脳に良い影響を与える」という視点で、体を動かす時間帯は「朝が良い」と言われています。体を動かすと言っても、息を切らさずに長く続けられる有酸素運動(ウォーキングなど)が理想。眠っている間にリセットされた脳に血流が行き届き、みるみる脳が活性化していきます。アメリカのとある高校では、学校の授業が始まる1限目の前に「0限目」を設けて運動をさせたところ、読む力や理解力が向上したというデータもあります。
朝の運動は、子どもであれば学力アップ、社会人であれば仕事の効率化、お年寄りであれば1日の過ごし方に良い影響を与えるなどさまざまな効果が考えられます。
生活習慣病予防が認知症予防に!?
近年の研究で、生活習慣病によって認知症のリスクが高まることがわかってきました。九州大学が行った大規模調査によると、アルツハイマー病の次に頻度が高い脳血管性認知症は、高血圧が危険因子のひとつであることが明らかになっています。高血圧症の発症は日々の生活習慣に起因しており、運動不足もその一端であることは間違いありません。つまり、普段から運動をして、生活習慣病にかかるリスクを減らすことが、結果的に将来の認知症予防にもつながっていきます。
脳を活性化し、若々しく保つためには、有酸素運動を中心とした運動を定期的に行うことが大切です。ただし、年齢とともに脳も疲れやすくなっています。「今日はやる気がでない」というときは、レスト(休息)、リラクゼーション(息抜き)、レクリエーション(趣味)の3つの「R」を意識して、ゆったりと休ませてあげましょう。
コグニサイズとは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語です。脳と体の機能を向上させることが狙いです。

3の倍数で手をたたく

ステップを覚える

拍手は3拍、足は4拍と異なるリズムで動かします。
詳しくは国立長寿医療研究センターHPをご覧ください。