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栄養学

2016.08.30

白ワインもアンチエイジングに効く?!

赤ワインと白ワインの醸造の違いとは?

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前回ご紹介したように、赤ワインのポリフェノールが健康にいいということは良く知られています。「ワインを飲むなら、赤ワイン!」という人も多いですね。ここでちょっと復習しておきましょう。老化を進めると考えられている活性酸素。活性酸素による酸化ストレスを消去する力が抗酸化力です。植物由来のポリフェノールやカテキン類にはこの抗酸化力があることがわかっています。ブドウでは果皮や種に多く含まれていて、特にカベルネ・ソーヴィニヨンやネッビオーロ、タナといった黒ブドウ(赤ワインを造るブドウ)の抗酸化力が高いので、これらの品種から造られる赤ワインはアンチエイジングワインと言えるわけです。
では、白ワインはどうなのか?一般的な白ワインは赤ワインに比べるとポリフェノール含有量が低く、抗酸化力も低いとされています。これは、赤ワインと白ワインでは、醸造の仕方が異なるからです。赤ワインは果皮と種が付いたままの状態でアルコール発酵が起こっていきます。生じたアルコールが抽出剤として働き、果皮や種に含まれるポリフェノールなどの健康にいい成分をどんどんワインの中に引っ張り込んでいきます。対して白ワインでは、初めにブドウをプレスしてしまいブドウジュースを搾り出します。このブドウジュースだけをアルコール発酵させてワインを造るので、取り除かれた果皮や種に含まれるポリフェノールやカテキン、タンニンなどがほとんどワインには含まれてきません。

“オレンジワイン”をご存知ですか?

最近、北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州などでは白ワインを赤ワインに似た方式で造る方法が流行っています。赤ワイン同様、白ブドウを先にプレスすることなく、房ごと発酵させるので、果皮や種の成分が白ワインに溶け込んでオレンジ色のワインになるので、通称“オレンジワイン”と言われたりします。このオレンジワインは普通の白ワインに比べて抗酸化力が高いアンチエイジングな白ワインと言えるでしょう。
実は、白ワインには他にもアンチエイジングな作用が結構あるのです。まずは、ミネラル作用。カリウムの含有量が高く、むくみ予防や血圧上昇を抑える作用があります。加えて、カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスも良いので骨粗しょう症防止に働きます。女性は閉経後の骨密度低下が問題になるので、これは女性にとってむくみ予防と並んで嬉しい作用ですね。

腸内細菌を整えてくれる白ワイン

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次に腸内細菌のバランスを整える作用。酒石酸やリンゴ酸などの有機酸含有量が赤ワインよりも高く腸内pHを下げる方向に働き悪玉菌を減らし、大腸癌予防効果が期待できます。また、白ワインは赤ワインに比べて病原性大腸菌やサルモネラ菌に対する抗菌作用が高く速効性もあることがわかっています。これらの作用はシャープな酸が豊富にあるリースリングという品種を使った白ワインで高いことも知られています。アンチエイジングな白ワインを選ぶなら、酸がしっかりとあるリースリング、ソーヴィニヨン・ブランなどを是非、どうぞ。

 

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

抗加齢医学専門内科医。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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