Interview

2018.02.13

FUN LIFE Vol.36 書家・アーティスト 紫舟さん

fun36_title

 

fun36_1

迷ったときは自分と向き合う。
答えはかならずそこにある。

 
fun36_2

書家・アーティスト
紫舟さん SISYU
代表作にNHK大河ドラマ『龍馬伝』、美術番組『美の壺』、伊勢神宮『祝御遷宮』、内閣官房『JAPAN』、ディズニー・ピクサー『喜悲怒嫌怖』、資生堂×紫舟がある。2017年には愛媛県美術館にて天皇皇后両陛下に紫舟展を御覧いただく。 2014年にフランス・ルーブル美術館地下会場にて開催されたフランス国民美術協会展において、書画で金賞、書の彫刻で最高位金賞と、日本人初の金賞ダブル受賞。翌年同展にて世界で1名枠とされる「主賓招待アーティスト」に選出。日本の伝統文化である「書」を、書画・彫刻・メディアアートへと昇華させながら、世界に向けて日本文化と思想を発信している。

 

自分の内面を見つめて分かった書の大切さ

祖母が日本文化に造詣が深く、その祖母の勧めで書道をはじめました。その他にも日本舞踊やピアノなどを習う中で、もっとも長く続いたのが書道。小学生の頃から、手本通りに書けないことがコンプレックスでしたので、年賀状の宛名や宛先をオリジナルの文字で書いていました。友達のご両親から褒められながらも、「きっとお世辞だろう」と思っていました。当時から新しい書体を生み出して書くことが、いまの作品につながっている気がします。
 学生時代は「書家になりたい」とは思っておらず、大学卒業後はアパレル企業に就職しました。充実感はありましたが、「ここが自分の居場所なのかな」という漠然とした不安があり、あてもないまま会社を辞めることを決心しました。退職後は、習っていた合気道の先生からの言葉「自分の内側を見なければならない」を励みにし、自分を見つめるだけの期間を設け、ちょうど100日経った頃に「書家になる」と〝分かりました〟。内面を見つめることで書が人生に大切なものだと気づけました。書が進むべき道だと分かったとき、人生ではじめて心が軽くなりました。

 

 

fun36_history

100日

なんと紫舟さんは、退職時に「100日は次に進むべき道を考えることだけに費やす」と決めていたそうです。不安だからとむやみやたらと動き回らず、ひたすら自分と向き合ったからこそ、100日後に道が見えたのでしょう。

 

 

全力を出すことではじめて作品に力が宿る

書を皆様に見ていただけるお仕事としては、NHKの美術番組『美の壺』。その後のNHKの大河ドラマ『龍馬伝』の題字かもしれませんね。コンペでしたので無名の書家にもチャンスが回ってきて、選んでいただいたときは本当に驚きました。その後は、伊勢神宮式年遷宮「祝御遷宮」を言祝ぐなど、たくさん携わらせていただいています。書に取り組む際の姿勢は、昔も今も変わりありません。それは「全力を出し切る」こと。一所懸命な姿勢が作品に力を宿すことにつながっていると思うのです。
 作品を書くために全力を出し切りますから、書き終わるとヘトヘト。力を出し尽くしエネルギーが足りなくなった時には、3食しっかりお米を食べて、10時には就寝し、再び心身にエネルギーを満たします。あとは体幹トレーニングで小さな筋肉まで動かす。「食べる・寝る・動く」、つまり生きるための時間ですね。忙しいからとここをおろそかにしては、体も心も負のスパイラルに陥ってしまいます。「生きるための時間を仕事を理由におろそかにしない」がモットーです。

 

 

fun36_history

龍馬伝

2010年に放送されたNHK大河ドラマ。紫舟さんが手がけた題字は、書の芥川賞とも呼ばれる「手島右 賞」を受賞しました。「独自の文字表現を追求し、自由に活動している」と評価され、全会一致で受賞が決まったそうです。
 
fun36_3
 
祝御遷宮

2013年、伊勢神宮第62回式年遷宮にあたり「祝御遷宮」の書を言祝ぐ(ことほぐ)機会を与えられた紫舟さん。書に取り組む前に伊勢神宮を正式参拝した際、実は神様に招き入れられている人物かどうかを見られていたのだそうです。

体幹トレーニング

体幹は体全体のバランスをとる役割を担う重要な部分。紫舟さんは週に2回ほど行っています。健康維持のためはもちろん、書で想いを伝えるためにも定期的なトレーニングは欠かせないそう。
 

 

パリのルーブル美術館にて大規模展を開催

2014年、ルーブル美術館の地下会場で行われた「フランス国民美術協会展」で日本人として初の金賞・審査員賞金賞をW受賞しました。その際、「北斎は立体を平面にし、紫舟は平面を立体にした」と評され、翌年には、毎年世界から1名選ばれる「主賓招待アーティスト」としてメイン会場で作品を展示。展覧会は大盛況で、海外でも書が国境を越えて伝わったと感動しました。
 作品は例え日本語だとしても、フランスの人たちは芸術作品として深い洞察力で本質を見抜いていました。彼らの鑑賞力に、アーティストは育てられると感じました。フランスでの体験はその後の作品にも影響を与えました。たとえば西洋で使用される文字は左回りですが、日本は右回り。西洋は線対称を好みますが、日本は非対称を美としています。こうした違いに気づいてからは、伝え方の新しい意識が生まれたように思います。
 もうひとつの大切な出来事は、2017年の秋に愛媛県美術館で開いた作品展も忘れられません。本展では、天皇皇后両陛下に、作品をご説明しながら御覧いただく、光栄な機会を賜りました。

 

 

fun36_history

主賓招待アーティスト

選出された日本人としては横山大観に続き、紫舟さんで二人目。日本人現存作家ではなんと初。ルーブル美術館の地下空間に、日本の自然に対する精神性を込めた作品を展示し、多くのフランス人から称賛を受けました。
 

 

筆を持つ前に、まずは自分と向き合う時間を

ライフワークのひとつに、12年間継続しているワークショップ「Love Letter Project」があります。皆様に日本の伝統文化の「書」を伝える場です。参加者の方には筆を持つ前に、自分の内面と向き合っていただきます。この時間をもつことで、より想いがあらわれる書体を生み出し、見つけられます。
 新しい年を迎え、もし書初めをする機会がありましたら、ぜひ心静かな時間の中で自身と向き合ってみてください。そして新年の想いを見つけてください。書でかかれた想いや目標は、1年後にきっと達成できていることと思います。

 
fun36_5
 
 

fun36_history

書初め

紫舟さんからの書初めアドバイス。「ペンと筆では使う筋肉が違います。筆は手首や指先でなく、肩で書くイメージ。また筆は一つの面だけでなく、字の流れに沿って使う面を変えていく意識をもつと線が整います」
 
fun36_4
 
(撮影:大里 忠)
全身はもちろん、全神経を使って生み出される紫舟さんの作品。創作エネルギーの維持には「食べる・寝る・動く」が大切だと紫舟さんは話します。

 

 

fun36_myfavo

fl04_04
 

紫舟さんが愛用している筆職人の仲谷省三さんが作った筆。羊の首あたりの長く、柔らかな毛で作られています。一般的に長く柔らかな毛の筆は難易度が高く使いづらいと言われています。しかし紫舟さんはあえてこの筆で創作に挑みます。いわく「この筆を上手に扱えるよう意識を込めることが作品の高まりにつながります」。

 
 
 
<Information>
Facebook/Instagram/Twitter/YouTubeで最新情報を配信!
共通ID:SISYU8を検索してみてください!

  • 気になる猫背に♪マジコ姿勢サポーター
  • 深海鮫エキスでもっと輝ける毎日へ♪マジコ スクアルーチェ
  • いつまでも若々しい美肌を目指して☆サラブレッド馬のプラセンタ♪マジコ プラセンタCLEO(クレオ)
  • こすらずに洗う新しい入浴習慣☆酵素の入浴剤♪マジコ エンザイムバスパウダー
  • スマホ首・ストレートネックにも☆首をやさしく支える♪マジコ・ラボ ネックサポーターメッシュタイプ
↑ ↑