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栄養学

2016.11.24

【Tips】関節によい成分・運動

立ったり座ったりをくり返している私たちの日常。こうしたとき大事な役割をしているのがひざ関節です。ひざ関節に不調が生じると、痛みや腫れなどでひざの曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなります。ひざ関節をつくっている骨の老化や、クッションの役割をしている軟骨が加齢ですり減ることは避けられませんが、そうした老化をなるべく食い止めて、ひざ関節を元気に保つようにしましょう。

 

関節の潤滑性が失われてきたらサプリメントを

 骨の主成分はコラーゲンとカルシウムです。栄養は他の臓器や器官と同じように血液によって運ばれています。
 軟骨の場合は、まわりにある関節液を通して血液によって運ばれた栄養を吸収したり、老廃物を排出したりしています。
 軟骨の主成分は骨と同じようにコラーゲンですが、骨と異なるのはプロテオグリカンと水分を含んでいることです。この水分の主成分が化粧水などでもおなじみのヒアルロン酸で、プロテオグリカンに水分や栄養素を送る役割をしているのがコンドロイチンです。
 プロテオグリカンとは一般的にはなじみのない成分ですが、軟骨を滑らかに保つ大切な働きをしており、プロテオグリカンが減ってしまうと水分も失なわれ、関節の伸縮がうまくいかなくなります。このプロテオグリカンの生成に重要な役割を果たすのがグルコサミンです。
 ひざが痛む原因として多いのは軟骨が摩耗してしまうことですが、軟骨の健康のためにはこれらコンドロイチンとグルコサミンの果たす役割はきわめて大きく、欠かすことはできません。
 少しくわしく見ていくと、グルコサミンはアミノ酸の一種で、自然界では動物の軟骨や、カニやエビの甲羅のキチン質などに多く含まれています。健康食品としてのグルコサミンは、キチン質などを分解して人が吸収しやすくしたものです。
 そしてグルコサミンと並んで重要なコンドロイチンは、ムコ多糖と呼ばれるものの一種で、もともと人間の体内に存在するものですが、加齢とともに生成量が不足しがちになります。
 また軟骨の水分の主成分であるヒアルロン酸は、人体のさまざまな組織にあるゼリー状の物質で、関節液の中に多く存在し、高い保水性を持っています。関節が痛みを伴なわずに自由に曲がるのも、飛び跳ねたりしたときのショックを緩和できるのも、ヒアルロン酸が緩衝的に作用しているからなのです。しかしこのヒアルロン酸も加齢とともに減少し、身体の各部で徐々にしなやかさが失なわれていきます。関節の潤滑性を保つためにもサプリメントで補ないたいものです。
 そして骨の20%、軟骨の50%を構成するコラーゲンは、私たちの体の細胞と細胞をつなぎ、体を支えている物質で、細胞の活性化に必要なタンパク質です。骨に欠かせないカルシウムやリンをつなぎとめるという重要な役割を持っており、コラーゲンが老化すると、カルシウムやリンが失われるだけでなく水分も失なわれ、軟骨が摩耗してクッションの役割を果たせなくなってしまうのです。
 コラーゲンの一日当たりの摂取量の目安は約5gといわれています。フカヒレやウナギなどに含まれていますが食事だけで摂りきるものではありません。これもサプリメントなどで補なうようにしましょう。

 

関節の健康のためには血行をよくすることも大切

 関節の健康のために必要なのは、こうした成分の補給だけではありません。血液の循環そのものも大切です。冒頭でも紹介した通り、軟骨の関節液は栄養分を取り入れますが、その栄養分は血液によって運ばれるので血行が悪くなると届きにくくなってしまうのです。また血行をよくすることで冷えや痛みを和らげることもできます。
 血行をよくするためには、ショウガなどをおすすめします。ショウガは漢方薬の原料として薬効が知られ、昔から風邪の予防にもショウガ湯が飲まれ、薬味としてもさまざまな料理に使われてきました。ショウガの主成分ジンゲロンは、消化促進など健胃に効能があり、殺菌効果もあります。腫れをひかせる湿布やお灸などにも用いられます。ショウガは日常の食事で摂れますが、血行促進のために必要な目安は一日約10g、おろしたもので小さじ一杯程度です。
 また関節だけでなく骨そのものの健康のためには、カルシウムも忘れることはできません。カルシウムが不足すると骨粗しょう症の危険度が高まります。ひざの骨がもろくなると関節に負担がかかり、軟骨にも影響してきます。
 カルシウムの摂取量の目安は一日約600mgと言われていますが、閉経後の女性は女性ホルモンのエストロゲンの低下で骨量が減少するため、一日800mg 以上の摂取を心がけたいものです。加齢とともに食事量が減り、内臓機能の衰えもあってカルシウムの吸収率は低くなるため、積極的にサプリメントで補なうとよいでしょう。同時に、カルシウムの吸収をよくするビタミンDの摂取、日光浴や適度な運動も大切です。
 骨を丈夫にするためにはカルシウムを、筋肉や軟骨にはコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンなどの栄養成分をしっかり補給し、健康なひざ関節を保ちましょう。
 またひざが痛いからと言って、関節を動かさないようにかばいすぎるのはいいことではありません。ひざの痛みにはサポーター、腰痛にはコルセットや腹巻など、症状や体格に合わせて選び、痛みやつらさを軽減し、少しでも動くようにしましょう。
 症状を改善するため無理のない範囲で体操を続けることもおすすめです。
ひざ痛・腰痛を改善する体操

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