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パーツ別お悩み

2016.11.24

特集:ひざ関節痛 諦めるのはまだ早い。

「最近本当に物忘れがひどいんだ。認知症かもしれないと心配で。」「物忘れがひどいと自覚しないのが認知症なの。おじいちゃんの場合はきっと大丈夫よ。」

50歳をすぎると気になる人が増える関節の痛み。とくにひざの関節痛は、60歳以上の女性の約40%が悩んでいるとも言われます。「年だから仕方ない」と放っておくと悪化させてしまいます。痛みの原因や対処法を知って、早めに対応することが健康な生活のためには大切です。

 

関節痛の原因は三つ。まず軟骨摩耗、次に筋力低下、そして血行不良

軟骨のすり減りがひざ関節の痛む原因
 人間の骨格は、筋肉によって支えられています。また人間の体には、骨と骨とがぶつかり合わず、スムーズに動かすための部分である関節が約140ヶ所あって、さまざまな動作ができるようになっています。ひざの関節は、体の中で一番長い大腿骨と二番目に長い脛骨が相対している場所です。立ったり座ったり、歩いたり階段の昇り降りなどのたびに、ひざは体重を支えたり、体のバランスをとるなど、重要な役割をしています。
 その相対する骨の先端を包むように、軟骨がおおっています。軟骨は、骨と骨とが直接ぶつかって摩擦が起こるのを防いだり、骨にかかる衝撃を和らげる役割をしています。
 ひざの関節には、それぞれの骨の先端をおおった関節軟骨の間に大きな隙間があって、そこに繊維状の軟骨である半月板があります。こうした構造によって、ひざはスムーズに動かせるのです。健康なひざの軟骨はなめらかで、しっかりとした骨と筋肉で支えられ、内部は関節液で満たされています。関節液が軟骨組織に十分しみ込んでいると、軟骨は柔らかく弾力性をもって、クッションのように働きます。 しかし、軟骨が摩耗してくると、表面がデコボコになり、一部が欠けたりします。このかけらが痛みの原因にもなりますが、軟骨の弾力性は失なわれ、直接に骨へ負担がかかるので、動いたときに痛みや違和感を生じるようになります。
 この軟骨の摩耗が、ひざ関節の痛みの原因の第一です。長年にわたって負担をかけたことが年とともに現われるのですが、加齢のほかに、肥満や急な運動なども、軟骨のすり減りの原因になります。
 第二は、ひざの関節や骨を支えている筋肉の衰えです。中高年になると、若いときの50〜60%まで筋力が低下してしまうとも言われ、この筋力の低下がひざ関節への負担を大きくし、不調の原因になります。
 第三には血行不良です。軟骨に必要な栄養分は血液によって運ばれて、関節内の関節液を通して行き渡ります。血行が悪くなって栄養分が運ばれなくなると、軟骨の補修が適切に行なわれず、痛みを引き起こします。
 さらに骨自体がもろくなると、体重を支えにくく、ひざ関節への負担が大きくなります。骨がもろくなることは骨折や腰痛の原因にもなります。

 

ひざ関節痛で安静にするというのは過去の話。なるべく普通の生活を

ひざが痛いから動かさないのはかえって悪循環
 軟骨がすり減って痛みや炎症を起こすのが「変形性膝関節症」で、加齢とともに多くなります。ひざが痛いとつい、歩くのがおっくうになります。また、かつては「ひざに負担をかけないよう安静に」と言われたりもしました。それは、一度ひざ痛になるとすり減った軟骨細胞は再生しないと考えられていたからです。
 わが国ではこの「変形性膝関節症」の患者はおよそ一千万人と言われ、60歳以上の女性の約40%が悩んでいます。しかし、近年の研究ではすり減った軟骨細胞はそのままダメになるのではなく、再生することもわかってきました。新しい手術法などの術後経過の研究によれば、ひざ関節の軟骨は再生することが確かめられています。
 また、ひざが痛いからといって歩かなくなったり、運動量が減っているのに今までどおりの食事をしていれば、当然、体重が増えてしまいます。体重が増えれば体を支えているひざ関節の負担はさらに大きくなり、痛みも強くなる、という悪循環になるのです。
 痛むひざをかばって動いていると、もう一方のひざへの負担が大きくなって痛んだり、前かがみの姿勢になりがちなために腰痛になり、股関節痛や、骨盤、首や背骨の歪みにもつながることもあるのです。動かさないでいれば、筋肉も弱くなってしまい、これも関節への負担を大きくし、痛みの原因になります。
 激しい痛みでなければ、できるだけ普通の日常生活を送るように心がけることが大事です。そしてひざに負担をかけないように日常生活を改善していくことが、大切なポイントです。まず、食生活に気をつけて肥満を防ぐこと、軽い運動で筋肉を鍛えることです。肥満や運動不足は、生活習慣病の原因にもなり、動脈硬化など、血がドロドロになるのも血行を悪くして、ひざ関節の状態を悪化させることにつながります。
肥満や運動不足はひざの痛みの原因に

 

工夫を重ねて少しでも関節に負担をかけない生活を心がけましょう

 血行をよくするためには、入浴も大事です。とくに体の芯から温まるように、38〜40度くらいのぬるめのお湯に20〜30分ゆっくり入りましょう。また、女性は過労が原因で女性ホルモンのバランスを崩し、於血(血液がドロドロになってスムーズに流れない状態)になりやすいので、注意が必要です。
 さらに、長時間立ち続けない、重い荷物を持たないよう心がける、畳の生活から椅子の生活に、布団からベッドに、トイレは洋式に切りかえるなど、関節に負担をかけない生活の工夫をしていきましょう。加齢によって骨や関節が変化して不調やトラブルを抱えることは、ある程度誰にも起こりうるのですが、その度合いは、生活習慣に大きく影響されます。動作一つも関節に負担をかけないよう常に、意識することは、とても重要です。
 またサポーターなどを上手に利用すると、痛みを和らげたり、関節にかかる負担を軽減するのに役立ちます。たいていのサポーターはひざの保温効果もあるので、関節を温めることによって血行が促進され、症状が楽になることも多いのです。
 日常生活では知らず知らずのうちにひざに負担をかけていることもあるため、こうしたサポーターは活用したいものです。安定した感じになるので、きつめのものを使いたくなりますが、長時間の使用は血行不良、筋肉の萎縮などを起こして症状を悪くしてしまうことがあるので、きつすぎないものを使い、運動を心がけましょう。
 すり減った軟骨を完全に回復することはできませんが、症状を進行しにくくすることは可能です。軟骨の動きをスムーズにする栄養成分グルコサミンやコンドロイチンなどを、積極的に摂取したり、ひざの周りの筋肉を鍛えたり、関節の曲げ伸ばしの運動や体を温めるなど、自分自身で痛みを軽くする努力をする、その姿勢が年をとっても元気で歩き回れる、健康なひざを保つために重要です。
 日々の生活の中での心構えも大事ですが、痛みが激しいときや気になる症状がある場合などは、すぐ専門医に相談するのも大切なことです。

 

関節に負担をかけない生活の工夫

* 入浴は38度〜40度くらいのお湯に20〜30分ゆっくりと
* 長時間立ち続けない
* 重い荷物を持たないように心がける
* 畳の生活から椅子の生活に
* 布団からベッドに
* 洋式トイレに切りかえる
* サポーターを上手に利用する
* グルコサミンやコンドロイチンなどの軟骨の動きをスムーズにする栄養成分を摂取する
【まとめ】関節をかばうだけでは逆効果も。なるべく普段通りの生活を続け、サポーターを使うなど工夫しましょう。

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