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アンチエイジング

アンチエイジングの方程式

2016.06.07

『低炭水化物ダイエット』と 『低インスリンダイエット』(上)

はじめに

最近話題のアンチエイジング。イメージとしては、美容的な「若返り」ばかりが先行しているのが現状ですが、アンチエイジングという言葉は1990年頃にアメリカで生まれたアンチエイジング・メディシン(Anti-Aging Medicine)=抗加齢医学から派生した言葉です。それまで、「老化」は生物としての宿命で、生理的に不可避の現象とされていました。ところが医学の進歩とともに、「老化」をひとつの病態としてとらえ「治療」してしまおうという考えが出てきたわけです。これが、病気を治すことを主眼としていたこれまでの医学とは異なる、全く新しい医学、アンチエイジング医学の始まりです。

アンチエイジング医学の本質は、エイジング (加齢)をコントロールして、QOL(Quality of Life 生活の質)を常に向上させることで、がんや生活習慣病のような病気に罹らずに健康長寿を全うさせることにあります。抗加齢医学では加齢・老化を促進させる原因として、

(1)遺伝子的因子
(2)活性酸素・フリーラジカルによる酸化ストレス
(3)成長ホルモン、性ホルモンなどのホルモン分泌の低下
(4)内臓脂肪型肥満
(5)免疫力の低下

などが考えられていて、(1)の遺伝的因子以外の項目は食生活をはじめとしたアンチエイジングなライフスタイルを実行することで、対応することが可能なのです。

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中でも、(4)の内臓脂肪型肥満は最近、メタボリックシンドロームという概念で注目されています。脳梗塞、心筋梗塞につながる動脈硬化はアンチ・アンチエイジングな病態のひとつで、この動脈硬化を促進させるのがメタボリックシンドロームなのです。メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満をベースにして、生活習慣病の代表選手である糖尿病(耐糖能異常)、高血圧、高脂血症(血清脂質の異常)のどれか2つ以上を併せ持っている状態のことを言います(図1)。生活習慣病の元凶はこの内臓脂肪型肥満というタイプの肥満であるとも言え、そういう意味では内臓に脂肪を溜めないようにするということはとてもアンチエイジングなわけです。そしてこの内臓脂肪型肥満→動脈硬化という流れの中において、インスリンというホルモンが大きく関与しています。

 

高インスリン状態はアンチ・アンチエイジング?

ここでインスリンというホルモンについて確認しておきましょう。インスリンは血糖値をコントロールする(下げる)作用を持ったホルモンです。食事を摂ると、炭水化物(糖質)が分解され、ブドウ糖になり吸収されます。血液中のブドウ糖が増えると血糖値が上がり、これがシグナルとなって胃の裏側にある膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは全身の細胞(特に筋肉や脂肪組織)の中にブドウ糖を取り込ませるように働いて血糖値を低下させますが、余った分は中性脂肪に変えて、体内の脂肪細胞などに蓄えようとする作用も持っています。血糖値が高いとインスリンはたくさん分泌され、余分なブドウ糖はせっせと中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられていきます。また、インスリンは脂肪細胞から中性脂肪が分解して外に出て行くのを防ぐようにも働くので、ダイエット的にはあまり有り難くない働きをするわけです。内臓脂肪はこのインスリンが過剰に分泌されることによってどんどん溜まっていきます。

運動不足やストレス過剰、それと内臓脂肪の蓄積そのものがインスリンに対しての身体の細胞レベルでの反応(細胞レベルでのインスリンの働き)を低下させます。これがインスリン抵抗性と言われるものです。エイジング(加齢)によってもインスリン抵抗性は増大します。インスリンの効き目が悪くなるのですから、血糖値を下げるためにはより多くのインスリンが必要になってきます。このように血液中にインスリンが多量に分泌されている状態を「高インスリン血症」と言います。インスリンの量が多すぎると、高血圧、高脂血症、動脈硬化につながります。高インスリン血症はインスリン抵抗性をますます強め、その結果糖尿病を進行させるという悪循環におちいります。このように高インスリン血症は、アンチエイジングとは対極の状態とも言えるのです。

 

高インスリン状態を防ぐには?

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インスリンが重要なホルモンであることは言うまでもありません。しかし、飽食、運動不足、ストレス過剰な現代文明社会では、不要な高インスリン状態をきたしやすく、これをコントロールすることがアンチエイジングのひとつの方法であるわけです。実際、最近のアンチエイジング医学の研究で、長寿者においては血中のインスリンレベルが低いということが発表され話題になりました。すなわち、不要なインスリンをなるべく出さないで生きることが長寿の秘訣かもしれないと言うわけです。

それではインスリンの過剰分泌を抑えるためにはどうしたらよいのでしょうか?そのキーは炭水化物(糖質)にあります。インスリンは先述したように、食後、血糖値の上昇に連動して膵臓から分泌されます。糖尿病の患者さんで、よくカロリーの高いものが血糖を上げると思われている方がいますが、これは正確には間違いで、その食事に占める炭水化物の量と質が問題なのです。炭水化物は100%血糖上昇に関わりますが、蛋白質は約56%、脂肪は約10%です。食後の血糖値の上がりをできるだけ抑えるような食事をすれば、インスリンの分泌も最少限ですむわけで、できるだけ低インスリンな状態を作ろうとするならば食事における炭水化物をコントロールすれば良いことがわかります。

 

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

医療法人社団 友志会 ララクリニック総院長。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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