Health

めぐり・冷え

季節の症状

2023.01.24

【特集】冬の「冷え」は内側からあたためる


 
65歳以上の女性の半数以上が悩んでいるといわれる「冷え」。軽くみると様々な病気を引き起こすので、しっかりとケアしましょう。冷え対策というと、厚着をしたり電気毛布を使うといった「外側」からのアプローチになりがちですが、栄養や血行改善による「内側」からのアプローチも、実はとても大切です。
 

身に覚えがない!?冷えやすい生活習慣
□食が細い
□朝食を摂らない
□コーヒーやお茶をよく飲む
□甘いものが好き
□1年中、生野菜や果物を食べている
□普段からあまり体を動かさない
□きつめの下着をよく着ける
□タバコを吸う
□本やスマホを見るとき猫背になる
□入浴はシャワーで済ませることが多い

 
 

放置すると怖い「冷え」。脳疲労や感染症のリスクも!

 寒い日が続くと多くなるのが、「冷え」のお悩み。「暖房をつけていても手先が痺れて、うまく動かない」「厚着をしてもお腹や腰がひんやりして、下痢をしやすい」など、冷えからくるさまざまな不調に悩まされている人は、少なくありません。冷えの主な原因は、貧血や低血圧による血行不良により体内でつくられた熱が末端まで届かない、ストレスなどで自律神経が乱れ体温調節がうまくいかない、といったことが挙げられます。また、体内の熱の多くは筋肉でつくられることから、加齢などで筋肉が減ってくると、十分な熱量がつくれなくなってしまいます。さらに、特に女性の場合は、スカートを履いて下半身を冷えやすくしていたり、ストッキングやフィット感の高い下着で身体を締めつけていたりと、着衣が冷えに影響することもあります。体が冷えた状態が続くと、倦怠感、肩こり、消化不良、睡眠障害(寝つきが悪い、熟睡できない、夜中に目が覚める)、脳疲労※といった様々な心身トラブルにつながります。また、免疫力が低下することからウイルスに感染しやすくなるといったリスクが高まることも。冷えの自覚がなくても、冬になると何となく調子が出ない、むくみやすくなる、風邪にかかりやすい…といったことがあったら、それは「隠れ冷え」の可能性あり。特に、上記のチェックリストで当てはまる項目がある方は要注意です。

今月の注目ワード

●脳疲労
脳の情報処理能力が低下した状態。物忘れや判断力の低下がみられるため、認知症と間違われることも。スマホなどの見過ぎによる情報過多のほか、ストレスによる「脳の冷え」も原因といわれています。

 
 
 

男女別・年代別「手足の冷え」に悩む人の割合

厚生労働省の調査によると、冷えの自覚症状のうち、「手足の冷え」が最も気になると答えている人の割合は、年代が上がるにつれて多くなることが分かります。また、男性に比べると女性のほうが圧倒的に多く、10代~20代の若者世代にも一定割合でいることも大きな特徴です。
また、65歳以上の女性(平均年齢73.2歳)を対象にした別の研究調査では、「冬に暖房をしていても身体の一部が寒いと感じる人」は57.8%、「就寝時に素足だと冷えを感じて寝つきにくい人」が46.9%という結果も出ています。なかでも就寝時の冷えは、不眠や頻尿といったお悩みにつながりやすく、シニア世代のQOL低下を招く要因のひとつにもなっています。

 

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出典:厚生労働省 平成25年国民生活基礎調査より引用
 
 
 

「冷えにくい体」をつくる3つのポイント

 このように、様々な心身トラブルやリスクにつながるのが冷えです。「年齢を重ねれば誰でもなること」や「暖房費がかかるからできるだけ我慢」などと思わず、しっかりとケアしましょう。
 日常生活で「冷えにくい体」をつくるためのポイントは、いくつかあります。その一つが食事。体内の熱は筋肉でつくられるので、筋肉を減らさないよう、タンパク質を多く含む肉、魚、豆はしっかり食べましょう。また、貧血を予防する鉄も大切です。鉄にはヘム鉄※と非ヘム鉄の2種類がありますが、吸収効率の良いヘム鉄がおすすめです。逆に、甘いものやカフェインは体を冷やすといわれているので、控えめにしましょう。
 冷えにくい体をつくる二つ目のポイントは、生活習慣の改善です。例えば、適度な運動習慣は筋肉を増やし、より多くの熱をつくり出します。また、喫煙習慣は血管を収縮させて血行不良を引き起こすので、あまりおすすめはできません。入浴も、最近はシャワーだけで済ませる人が増えているそうですが、しっかり体が温まるよう、できるだけ湯船につかるようにしましょう。
 そして、三つ目のポイントは血行改善です。食事や生活習慣による「じっくりアプローチ」も大切ですが、今の冷えを何とかしたいときは、セルフマッサージや器具を用いた「お手軽アプローチ」で即効ケアを。セルフマッサージは、手足の指先など冷えを感じる場所を指で揉むようにするだけでもだいぶ違いますが、ふくらはぎのマッサージが効果的です。ふくらはぎを両手で下から包み込むようにして、足首から膝に向かって位置をずらしながら、筋肉を指でプッシュするように揉んでいきましょう。1分ほど続ければOKです。
 また、指に力が入らなかったり、継続的な働きかけを求めるのなら、健康器具を使うのも良い方法です。おすすめは、血行改善とコリほぐしを同時に行える磁気治療器。なかでも、体の深部まで作用する交流磁気※タイプが良いでしょう。

今月の注目ワード

●ヘム鉄
鉄分のうち、肉や魚に含まれるのが「ヘム鉄」で、野菜や果物に含まれるのが「非ヘム鉄」。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べて吸収率が約6倍と高く、非ヘム鉄のように吸収時に活性酸素を出さない優良鉄分です。
 
●交流磁気
磁気には直流と交流があり、直流磁気は強さが一定なのに対し、交流磁気は周期的に変化します。交流磁気は体内に電流を生じさせ、体の深部の筋肉にまで働きかけるため、高い効果が期待できます。

 
監修:医学博士(内科医)・神奈川歯科大学大学院
統合医療学講座 特任教授
川嶋 朗先生

この記事を監修された先生

川嶋 朗かわしま あきら

医学博士。東京女子医科大学准教授を経て、東京有明医療大学教授。ベストセラーとなった『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著書多数。近代西洋医学と補完・代替・伝統医療を統合した医療の第一人者。

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