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アンチエイジングの方程式

2017.08.15

ミック・ジャガーのアンチエイジングの秘密!(その1)

今でもフラミンゴピンクスーツを着こなすミックの秘密とは?

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私は中学から大学までロックバンドでベースをやっていました。小学校高学年の頃からビートルズ、ローリング・ストーンズが好きで彼らの曲を良くコピーして演奏したものです。ポール・マッカートニーやミック・ジャガーは今でも現役で頑張っていて本当にすごいですね。特にミック・ジャガーのアンチエイジング度は目を見張るものがあります。

御歳74歳ですが、コンサートではステージ中央から舞台上手まで40〜50mを10km/hのスピードで難なく走ってしまいます。声もよく出ますし、踊るは、跳ぶは、ジャンプ後の着地でポージング決めるは、30〜40代って言ってもおかしくありません。ポール・マッカートニーも確かにアンチエイジングですが、ミック・ジャガーには勝てないと思います。

Dr.Anti-Agingとしては、ミックのアンチエイジングの秘密を分析せずにはいられません。2011年8月のイギリスのデイリー・メール紙にミック・ジャガーがどのようにして自らのアンチエイジングを成功させているのかが載っていました。記事は、40年前の1971年に彼が着たフラミンゴピンクのスーツを今も同じように着こなしていることの紹介から始まります(身長173cmで体重は63.5kg、ウエストサイズは71cm!)。この記事の他にも色々なインタビュー記事などから仕入れた情報を元にミック・ジャガーのアンチエイジングを解説してみましょう!

 

歌って、踊って、跳びはねて、74歳の体を作るエネルギー源とは?

1.遺伝的素因
彼の父は96歳で亡くなっています。長寿の家系である可能性はあります。が、しかし、抗加齢医学において、アンチエイジングは遺伝が25%、環境要因(生活習慣)が75%ということがわかっています。遺伝で片付けられてしまったら、身も蓋もありませんよね。さぁ、彼のライフスタイルを分析し、アンチエイジングなライフスタイルのヒントを見つけてみましょう!

2.食生活
アンチエイジングにおける3本柱は「食」、「運動」、「生きがい」です。まずはミックの食生活から分析してみましょう。

日本では今、低糖質ダイエットがブームになっています。低糖質ダイエットは、アメリカのアトキンス・ダイエット、フランスのデュカン・ダイエット(高タンパク質&低炭水化物なダイエット法)など欧米のセレブの間でも流行しましたが、これらの流行に反してミックは結構な量の炭水化物を食べています。

彼の食事内容は、全粒粉のパン、ポテト、玄米、パスタ、豆、鶏肉、魚、オーガニック栽培の野菜・果物が主なものとなっています。これってパスタとパン以外は、私が常に言っている「まごこはやさしいよ」そのものですね。ま=豆、ご=ゴマ、こ=米(玄米)、わ=わかめ(海草類)、や=野菜、さ=魚、し=シイタケ(キノコ類)、い=芋、よ=ヨーグルト(醗酵食品)です。あと、ミックはオーガニック製法で開発された特製のアボガドが大好物とのこと(ロン・ウッドの前妻のジョー・ウッドの影響らしい)。

そして、自分はよく食べるとも言っています。普通の人の倍くらいは食べているようです。どうやら、低糖質(低炭水化物)ダイエットとは無縁のようです。実際、ステージの4時間前にはパスタをしっかり食べてカーボローディングすると言っています。あと、朝食の時には特製のスムージーも飲んでいます。ツアーの際には、フォーシーズンズ・ホテルのグループからシェフを帯同させます。食材はすべてオーガニック・フードです。シェフ以外にもストーンズはフィットネストレーナー、理学療法士、栄養士など総勢200名以上のスタッフを連れて行くそうで食事には相当のこだわりがあるようです。
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3.運動
ローリング・ストーンズの標準的なステージは30m×15mで、ミックはワンステージでおよそ20km動きまわるそうです(歌って、踊って、跳びはねて、走り回りながらです)。鍛えてなければ絶対無理ですね。ツアーのために、毎日12km走り(因みに私は毎日5kmでミックに負けています)、ジムでは水泳、キックボクササイズ、エアロバイクのトレーニングを行っています。体幹を鍛えバランス感覚を落とさないために、バレエレッスンを受け、ヨガやピラティスも勉強しています。ツアー中もトレッドミルを使ったウォームアップを欠かしません。因みに、教師として体育を教えていた父親のジョーはミックが若い頃からウエイト・リフティングやエクササイズを毎日の日課として課していたそうです。

そう、これだけの運動量なので糖質を摂取しないと体が動きません。だからミックは炭水化物を多く摂っているのです。私はマラソンを趣味としていますが、42.195kmを走る際には、朝食としてお餅を7個食べてから走ります。そうしないと30km過ぎでエネルギーがエンプティになり失速あるいはリタイアということになってしまうのです。これをマラソンの世界では“シャリ切れ”と言ったりします。

私は甘いものがやめられないダイエットの患者さんの指導の時などに「糖質取るなら運動せよ」と良く言っています。

次回は、彼の生きがいやその他のアンチエイジング方法について分析してみます。

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

抗加齢医学専門内科医。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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