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めぐり・冷え

2016.11.24

特集:動脈硬化の進行を抑えよう

動脈硬化は、誰でも加齢に伴って進行していくものです。しかし、動脈硬化の進行を遅らせることはできます。そのためには日頃の生活習慣に気を配ることがとても大切です。

動脈硬化は隠れた死因のナンバーワン

 日本人の死亡原因は、第一位がガン、第二位が心筋梗塞、第三位が脳卒中です。心筋梗塞と脳卒中はいずれも血管のトラブルが原因ですので、死因のトップは血管のトラブルとも言えます。この心筋梗塞と脳卒中を引き起こす共通の原因が動脈硬化なのです。隠れた死因の第一位は動脈硬化だと言えるでしょう。
●動脈硬化の原因
 私たちの体内では血液が栄養と酸素を細胞に運び、老廃物と二酸化炭素を回収して体外に排出することをくり返しています。血管はひと時も休まず働いているので、時間が経つにしたがって、次第に傷んでしまいます。また、年齢を重ねるにしたがい血管の壁が厚くなって、血液の通り道も狭く硬くなり、柔軟性を失ってしまいます。これが動脈硬化です。年代別に血管の壁の状態を見ると、20代の約25%の人の血管に動脈硬化が現れはじめます。60代では、約75%の人に動脈硬化が見られるようになります。バランスの悪い食生活や不健康な生活習慣を続けていると、動脈硬化の進行を手助けすることになりかねません。
 血管の壁は血液に接する側から内皮細胞、内膜、中膜、外膜でできています。心臓から強い圧力で押し出された血液が流れるので、動脈には弾力性と柔軟性が必要です。ところが動脈は血圧に負けないようにと、自ら壁を厚くします。そのため血管の内側が狭くなり、血管自体も硬くなってしまいます。
 最近の研究では、内皮細胞の間から脂肪や悪玉コレステロールが入り込み、内膜にたまっていくことで動脈硬化が始まることが分かってきました。体内の異物を退治する細胞(マクロファージ)が脂肪や悪玉コレステロールを取り込んで処理しますが、限界まで異物を取り込むとマクロファージは破裂します。その残骸や脂肪などがブヨブヨした塊(プラーク)をつくるため、血管の内側が狭くなり血管が硬くなっていきます。
 血管が傷つくと、それを修復しようと血小板が集まり、かさぶた(血栓)をつくります。たびたび血栓ができることによって、血管が硬く狭くなり動脈硬化を起こします。また、できた血栓がはがれて血液中を流れていき、これが血管を詰まらせる原因となります。
 そのような狭くて硬い血管を血液が流れていくため、心臓の負担は増していきます。硬い血管はもろく破れやすいため、出血を引き起こすことにつながるのです。
健康な血管とそうでない血管の違い

 

動脈硬化が原因で起こる病気

 動脈硬化は自覚症状がないうちに進行して、様々な病気を引き起こす原因となるので、普段からの注意が大切です。同じ年齢でも、人それぞれの血管の状態に差があります。動脈硬化の進み具合を左右する要因として食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が大きく関係しています。また、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの持病によって、動脈硬化が発生する場合もあります。
 動脈硬化が進行すると、血液の流れが悪くなる血行障害を引き起こしやすくなります。心臓での血行障害は狭心症や心筋梗塞を招き、脳の血行障害は脳梗塞や脳出血など、脳卒中の原因になります。
●動脈硬化と心筋梗塞
 心臓の筋肉を取り囲むようにして、栄養や酸素を運んでいる血管を冠動脈と言います。冠動脈の動脈硬化が進んで血管の内部が狭くなると、血液を十分に送ることができなくなってしまい、心臓は酸素不足になります。これは虚血性心疾患と言われ、狭心症と心筋梗塞が代表的な病気です。
 冠動脈の75〜85%が詰まると狭心症が発生し、90%以上が詰まってしまうことで心筋梗塞を発症します。
 冠動脈の内部が狭くなり、血流が悪くなるのが狭心症です。狭心症の段階では、完全に冠動脈が詰まっていないので心筋の壊死は起こりません。一過性の発作が起きますが、通常15分以内で回復します。ただし長期間これを放置しておくと、冠動脈が完全に詰まってしまいます。すると栄養や酸素が完全に途絶え、心筋の組織が壊死して、強い心臓発作を起こす心筋梗塞へと発展する場合があります。心筋梗塞を防ぐためには、その前段階の狭心症を進行させないよう心がけることが肝心です。
 ●動脈硬化と脳卒中
 脳の血管が動脈硬化によって詰まると、酸素と栄養が行き渡らなくなって脳の組織が死んでしまいます。すると、壊死の起きた脳神経が管理していた身体部位にも障害が起こります。これが脳梗塞です。一方、脳の細い血管が破れて、脳の組織の中に直接血が流れ出るのが脳出血です。出血した血液は固まって、脳細胞を破壊したり、圧迫したりして、その部分の脳の機能に障害を与えてしまいます。
 動脈硬化による心臓や脳の血行障害は、ある日突然発症します。運良く一命をとりとめたとしても、後遺症が残ることの多い、とても怖い病気です。
動脈硬化の原因

 

動脈硬化の進行を抑えましょう

 動脈硬化は止められないと考えられていましたが、最近の研究では、ある程度の年齢からでも動脈硬化の進行は抑えられることが分かってきました。動脈硬化の進行を少しでも遅らせるには、まず自分に当てはまる危険因子を知り、生活習慣や食習慣を見直すことが必要です。
●バランスのよい食事
 脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎは注意が必要です。栄養バランスをよく考えた食事を摂り、腹八分目までを習慣にしましょう。
●禁煙
 喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させますから、禁煙しましょう。
●適度な運動
 適度な運動は動脈硬化の予防につながります。
●ストレスをためない生活を
 睡眠、休養をしっかりとって、なるべくストレスをためないようにしましょう。
動脈硬化度チェック

 

血管や血流によい食生活

 動脈硬化の進行を防ぐには、しなやかな血管ときれいな血液を保つことが大切です。それは毎日の食生活の積み重ねの結果だと言えます。毎日三食を一定の時間をおいて食べるようにしましょう。そして血液の状態に最も影響するのは食事の内容です。バランス良くいろいろな食品を摂ることが大切です。
 動物性脂肪を摂りすぎると飽和脂肪酸が増えて赤血球の膜が硬くなり、血管の中を血球がうまく変形して通り抜けることができません。すると血管の中で赤血球が渋滞を起こし、血液が流れにくくなります。また、もろくなった赤血球の膜が破れると血小板が凝集してくるため、血栓のもとになります。
 イワシやサバ、サンマ、アジ、マグロなど青背魚には血液をサラサラにしてくれるといわれている「不飽和脂肪酸(DHA、EPA)」が多く含まれています。
 またビタミンE、Cなどは活性酸素の働きを抑えることで、コレステロールの酸化を防いでくれるといわれています。ビタミンEとCは連携して働くため、これらのビタミンは同時に摂取するとよいでしょう。ビタミンEを多く含む食品はアーモンド、ナッツ類、ウナギ、アボガドなどです。ビタミンCはイチゴ、キウイフルーツ、柿、ブロッコリーなどに多く含まれています。
 ニンジンや春菊、カボチャなど緑黄色野菜に含まれるカロテンや、ゴマに含まれるセサミノールなども体内の酸化を抑える抗酸化作用を持つといわれています。
 また、良質のタンパク質を十分に摂ると同時に、コレステロールのバランスを保つことも大切です。悪玉コレステロールが増えると血管壁を厚くするのでよくありませんが、良質なコレステロールは細胞壁の材料として体にとって必要な栄養です。良質のたんぱく質を含む大豆製品は腸でコレステロールを材料とする脂肪酸の吸収を抑制してくれますので、豆腐や豆類を積極的に食べるようにするとよいでしょう。
動脈硬化に負けない食事

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