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2021.06.08

【特集】あなたの腰痛、原因に心当たりは?


 
 

多くの人が悩む腰痛。その根本的原因は?

 人間が直立二足歩行をする宿命として背負ったもの、それが腰痛と言われています。人間の体を支える中心的な役割を果たしている背骨(脊椎)は、緩やかなカーブを描くことで上半身をバランスよく支えていますが、そのカーブが何らかの原因によって歪んでしまうと腰痛は起こりやすくなります。その原因の最たるものが姿勢。たとえば、最近は若者でも腰痛に悩まされている話も多く聞かれますが、これは頭を前方に出し、うつむき姿勢のストレートネックが原因かもしれません。
 成人の頭の重さは4〜6kgあると言われ、これはボウリング玉の重さと同等ですが、前かがみの姿勢は、棒の先にそれだけの重さのものを吊り下げているのと同じこと。そう考えると背骨への負担の大きさは相当なものです。特に、骨盤に近い腰椎はもっともその負担が大きく、容易に背骨のカーブのバランスは崩れます。しかも、骨と骨を連結する椎間板や椎間関節にも異常をきたし、腰痛となって現れてきます。
 

腰痛の原因「腰椎」
腰椎のS字バランスが崩れる
腰椎とは背骨の腰の部分に位置し、カーブを描いている骨。腰椎は上半身の体重を支えており、ねじりなどに対応する可動域も広いため負担が大きく、筋力の低下などでカーブ形状が保てなくなると痛みが生じることがあります。
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椎間板ヘルニア
背骨のクッションの役割を果たす椎間板の一部が外にはみ出すことで神経を圧迫し、痛みや痺れを引き起こします。

 

脊柱管狭窄症
脊髄の神経が通る脊柱管が、加齢などで変形し狭くなり、神経が圧迫されることで痛みや痺れ、歩きづらいといった症状を引き起こします。

 

脊椎分離すべり症
過度に腰を反らしたり、回したりすると、腰椎の背中側にある椎弓が分離し、前にずれることで痛みや痺れが発生しやすくなります。

 

腰痛の原因「頚椎・胸椎」
首や背中に原因があることも
腰痛のきっかけは腰部に限りません。背骨は連動しているため、ストレートネック、猫背や平背(まっすぐの状態)など姿勢不良があると、背骨の自然なカーブが保てなくなり、腰痛が起こりやすくなります。
 

ボウリング玉と同様の重さの頭が前に行きすぎると頚椎に負担がかかりすぎ、背骨本来の自然なカーブが損なわれ腰痛につながります。

 

物を取ろうとした時などに胸骨のカーブによって丸みがつけられますが、平背の場合、腰だけを曲げることになり、腰への負担が増大します。

 

腰痛の原因「椎間板・椎間関節」
腰椎への過度な圧で痛みが生じる
腰椎の中でも問題が起きやすいのが椎間板・椎間関節。椎間板は悪い姿勢や無理な動きで消耗しやすく、痛みの原因に。また、椎間関節は激しい動きをした時にダメージが蓄積し、痛みがのちに現れることがあります。
 

椎間板は前かがみになった時に痛めやすいのが特徴。日々の生活で同じ姿勢を続けると椎間板ヘルニアに進展する恐れがあります。

 

上体を反らした時に圧がかかるのが椎間関節。関節同士がぶつかることで周辺組織が傷つき、痛みが起こることがあります。

 

腰痛の原因「骨盤」
骨盤の歪みが腰椎に大きく影響
骨盤が前後左右に傾いた姿勢が定着していると、腰椎をはじめとする背骨が無理にバランスを保とうとしてカーブが崩れ、腰痛につながります。骨盤の歪みは無理な姿勢だけでなく、筋力の低下でも起こります。
 

長時間のデスクワークは骨盤の歪みを起こす典型です。歪んでいる状態が楽な姿勢になっている場合は矯正が必要になります。

 
 
監修:済生会横浜市東部病院(整形外科) 船山 敦先生

この記事を監修された先生

船山 敦ふなやま あつし

TV番組等で、一般視聴者にも医学用語をわかりやすく解説し好評を得ている。慶應義塾大学医学部卒。日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本体育協会スポーツドクター認定医。専門は、股関節外科、膝関節外科、人工関節手術。

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