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2021.02.16

【特集】重症化に注意!気をつけたい肺の病気


 
ご存知ですか?

なんと肺炎の死亡者の約98%は65歳以上!


肺炎は風邪と症状が似ているために混同されがちですが、実は日本人の死因の第5位という怖い病気です。さらに肺炎で亡くなる方の約98%が65歳以上ですので、高齢者の方は注意が必要です。
 

肺の役割とは?

 肺は生命活動を続けるために不可欠な呼吸を支えている器官です。二個で一対の構造を持つ肺は、人間の胸部の大部分を占めており、肝臓や脳に次ぐ大きさの器官です。
 肺の主な機能は、心臓から運ばれてくる静脈血の中の二酸化炭素を酸素と交換することです。血液によって全身に送られた酸素は細胞内でエネルギーを作るために利用され、二酸化炭素となって再び肺に戻されます。
 また、肺は空気中に浮遊する細菌やウイルスを防ぐ役割も担っています。細菌やウイルスは気管の内側にある線毛によって、口腔や食道へと送られて胃液で不活化されます。線毛を突破して肺に侵入した細菌やウイルスは、肺の中で免疫細胞によって食べられ、体内へ異物の侵入を防いでいます。
 肺の働きは生命維持にとってたいへん重要なのですが、病気や加齢、タバコなどの生活習慣によって、その機能が衰えてしまいます。肺機能が低下すると、十分な酸素を取り込めなくなり、呼吸も浅く早くなるなど、日常生活にもいろいろな影響を及ぼします。
 肺機能を低下させる病気には、風邪、インフルエンザ、気管支喘息、肺炎、肺がん、肺気腫などさまざまありますが、ここでは高齢者の大敵と言われる肺炎について見てみましょう。
 

肺炎になる原因は免疫力の低下!

健康な人は免疫力があるので、ウイルスを排除することができますが、風邪などで喉に炎症があると、普段は痰と一緒に出てしまうようなウイルスが肺胞にまで達し、肺炎になります。高齢者は、加齢とともに免疫力が低下するため、ちょっとした風邪でも肺炎に進行してしまいます。下記のような症状が出たときは肺炎の疑いがありますので、早めに診断してもらいましょう。
 
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呼吸系の持病や肝機能障害などがある人は、肺炎の症状が重くなる傾向があります。外出をするときはウイルスを吸い込まないようマスクを着用しましょう。

 

免疫力を高める10か条

肺炎を防ぐには、免疫力を維持しながら健康的に暮らすことが最も大切。適度な運動を続け、十分な睡眠をとり、しっかり疲れをとりましょう。ぬるめのお風呂に浸かってリラックスすることも効果的です。
1. 栄養バランスのよい食事
2. 禁煙する
3. 歯磨きで口中を清潔に保つ
4. 十分な睡眠で体力を回復
5. うがい、手洗いを習慣化
6. 適度にストレスを発散
7. ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックス
8. 風邪やインフルエンザにかからないよう注意
9. 肺炎球菌やインフルエンザのワクチン接種
10. 体温(特に喉の温度)を下げない

喉の温度は約38℃ですが、少し冷えるだけで30℃に下がることも。体温が下がると口の中にある免疫細胞の働きが激減して、ウイルスが体内に入りやすくなります。
 

肺炎の重症化に注意!

 肺炎とは感染症によって肺に炎症が起きた状態です。喉の痛みや鼻水、鼻づまり、咳、頭痛といった風邪に似た症状から始まります。やがて高熱が続き、激しい咳、痰、呼吸困難や胸の痛み、顔面紅潮、チアノーゼ(唇や爪が青黒くなる)などの強い症状が現れ、これらの症状が数日間続きます。しかし高齢者の場合には肺炎にかかっても、しばらくは激しい症状が出ないことが多く、気づいたときには重症化しているケースもあるため注意が必要です。
 
 
ご年配の方は注意!

気をつけておくべき2種類の肺炎

(1)飲み込む力が弱くなると起こりやすくなる誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液、口の中の細菌が誤って気管内に入りこみ、肺に炎症が引き起こされる病気です。特に高齢者は飲み込む力が弱くなっていることで起こりやすくなります。70歳以降の肺炎の約8割が誤嚥性肺炎と言われています。
 
 
(2)タバコの煙や大気汚染の有害物質で起こる慢性閉塞性肺疾患

COPDとも略される慢性閉塞性肺疾患は、原因のトップにタバコの煙があげられています。長期間にわたって肺に有害物質を取り込み続けることで気管支が炎症を起こし、さらには肺胞まで破壊してしまいます。
 
 
 
新型コロナ重症化も防ぐ!

肺炎予防はできることからはじめよう!

原因を取り除くことが第一。並行して、ワクチンの定期接種を

誤嚥性肺炎は、よく噛んで食べる、ゆっくり食べるなどが有効です。慢性閉塞性肺疾患の予防は、タバコを確実に止めること。肺炎球菌ワクチンの摂取もしっかりすることが大切です。65歳以上の方は公費助成も受けられます。
 
 
定期的な口腔ケアで口の中の清潔をキープ

誤嚥性肺炎の予防としては、口の中の雑菌対策も推奨されています。義歯を使われている方は手入れを欠かさず清潔に、食後は毎回隅々まで磨くことが大切です。

 
監修:医学博士(内科) 西村 方良先生

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