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アンチエイジング

アンチエイジングの方程式

2017.03.28

仲間との運動で楽しくアンチエイジング!

ジョギングやトレーニングで美肌に!

運動には美肌効果もあることが様々な研究からわかっています。特におすすめなのは、ジョギングや水泳などの有酸素運動。軽く汗ばみ、息が上がる程度の運動を行いましょう。心拍数が上がって体温が上がることがポイントです。心拍数が上がるということは血液の流れが良くなるということです。血流が良くなると、顔色が良くなるだけでなくリンパ液が淀みなく流れることで肌の細胞レベルでの代謝活性が上がり、くすみなどの予防・改善が期待できるのです。また、運動が習慣化し深部体温が上がって来ると基礎代謝が上がり太りにくい体になるという利点も。前回の話の中で出た加圧トレーニングは、有酸素運動ではなく無酸素運動になりますが、このトレーニングでは成長ホルモンがより多く分泌されることなども知られています。成長ホルモンは新陳代謝を司っているホルモンでもあり、皮膚のターンオーバーのサイクルがアップします。肌のターンオーバーは一般的には28日周期といわれていますが、これは20代の健康な女性の場合の話です。加齢して行くとこのサイクルはどんどん長くなっていき、40代では1ヶ月半以上かかる場合もあります。加圧トレーニングのいいところは、加圧をリリースした時に末梢にプールされていた静脈血が一気に心臓の方に戻っていく時の血流増加による効果(=有酸素運動的な美肌効果)も期待できることです。

仲間との運動はいいことづくめ

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運動のアンチエイジング効果においては、一人で黙々と行うよりも家族や友人、同僚、町内会の人など誰か他の人と一緒に行う方がより効果的であるという研究結果を、2016年12月に筑波大などの研究チームが米科学誌プロスワンに報告しています。これは、50歳代の男女を対象に、将来的に階段の昇降など日常生活での動作に支障が出るリスクと余暇の過ごし方との関係を調べたところ、男女とも仲間と一緒の運動が有効だったというものです。研究には厚生労働省が毎年実施している「中高年者縦断調査」のデータを使用。「いすに座ったり立ち上がったりする」、「排泄する」など日常生活の10種類の動作について問題なく行動できると答えた50~59歳の男女2万2770人を対象に、趣味・教養(囲碁、旅行など)、運動・スポーツ、地域行事など余暇における活動と、5年後の体の状況の関係を調べています。その結果、運動をしていない人で5年後に一つ以上の動作に支障が出るリスクの大きさを1とすると、いつも誰か他の人と運動をしている場合、男性で0.68、女性で0.74と明らかににリスクが低くなることがわかりました。

この研究結果とも関連することですが、ランニングなどは一人でやるよりもラン仲間を作ってみんなで走る方が練習自体の辛さも半減し長続きします。実はこんな話があります。昨年12月にあったハワイのホノルルマラソンに、全く長距離を走ったことのないマラソンど素人の私の家内(50代前半)とその友人マダム(やはり50代前半)らが挑戦し、見事に42.195kmを完走しました。彼女らは、私が講師をしているワインスクールつながりのアラフィフマダム(マラソン完全未経験者)の集まり。一人ではとても走る気にならない20㎞走、30km走などを定期的に集まりしっかり練習しました。それは、まるで主婦達がフツーにしているランチやお茶する感覚で!SNSやスマホのランアプリで競争出来るのも、モチベーションの継続に繋がっていたようです。ストイックにやるのも悪くないですが、運動を趣味や付き合いの延長線上において楽しみながら行うのは継続性という点ではとても重要なポイントになると思います。

食べ過ぎたら運動で取り返そう!

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最後に運動と食事についてのことを。アンチエイジング医学においては、糖質の摂り過ぎが問題であるということを以前お話ししました。男性は飯&麺(ダブルM)、女性はスイーツの摂り過ぎによってエイジングを進めてしまいます。現代文明社会ではしっかり意識していないと、糖質摂取過剰になってしまいます。糖質を摂り過ぎたと思ったら、これはもう運動するのが一番!そう、「糖質摂ったら運動せよ!」なのです。二次会、三次会、シメのラーメンやってしまったら、翌朝5km走る。スイーツの食べ放題に行って食べ過ぎてしまったら、二駅分くらいは歩いて帰る。私自身、ラーメンもパスタも寿司もうな重も大好きですが、これらを美味しく楽しんで食べるために毎朝の5kmのランニングは欠かさず行っています。極端な糖質制限ダイエットをするよりも、好きなものは美味しく食べてしっかり運動する方が何倍も健康的です。第一、ご飯やパン、麺類、スイーツを全く口にできない生活が楽しいわけがありませんから。

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

抗加齢医学専門内科医。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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