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2020.04.15

【特集】人生100年時代のキーワードは健康寿命!健康長寿で幸せに生きる


 
 

健康を長く保つことが人生100年時代の生き方

 現在、90歳以上の方が日本でどれくらいいるかご存知でしょうか。総務省が発表した推計によると2017年に200万人を突破しており、前年と比べて14万人増。今後もますます増えることが予想されます。一方で、自立した生活を元気に送れる期間である「健康寿命」は2016年の調査で男性72歳、女性74歳となっています。つまり、仮に90歳まで生きたとしても、介護などが必要となってしまっては幸せかどうかわかりません。人生100年時代という言葉は広く知られるようになりましたが、自分らしく生きることを考えた時、いかに健康に長生きするかに重きを置いた健康寿命を意識することが大切です。
 健康寿命を阻む最大の敵となるのが、生活習慣病です。肥満や高血圧、動脈硬化をはじめ、虚血性心疾患、脳血管疾患、骨粗鬆症、歯周病なども含まれ、入院患者の3人に1人が生活習慣病患者であるというデータもあるほどです。決して人ごとと思わず、生活習慣を改めて見直し、自分はどのようなリスクを持っているかを知ることが第一歩です。そこから、一つひとつ具体的な対策を立てていきましょう。

 
人生100年時代。どう生きるかが重要です

 

健康寿命延伸に立ちふさがる5つの危険因子

健康に長生きをするためには生活習慣を改めることが大切です。ご紹介するのは知らず知らずのうちに健康を阻害する危険因子。
心当たりや気になるポイントがありませんか?
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危険因子を放っておくと、健康寿命は短くなる?
筋肉年齢
運動不足や加齢が原因で筋力が衰えると、段差にもつまずきやすくなります。転倒して骨折した場合、高齢者の場合は要介護になるリスクも。
 
脳年齢
血流が悪くなることで、脳への血液供給も悪くなり、認知症リスクが高まると言われています。発症すると自立した生活が難しくなる可能性があります。
 
骨年齢
特に女性は加齢とともに骨密度が低下する傾向にあります。原因は運動不足やカルシウム不足だけでなく、生活習慣病が裏に潜んでいる場合もあります。
 
腸年齢
免疫系全体の6割が集中している器官であり、ストレスや自律神経の乱れによって腸の働きが悪くなると、免疫も低下。病気への抵抗力が低下します。
 
血管年齢
血管が硬くなり、血流が悪くなると、動脈硬化、高血圧などを招きやすくなります。脳卒中や心筋梗塞など、仮に一命を取り留めても要介護となるリスクを高めます。

 

危険因子と体の各機能はつながっている

 ある100歳超の人たちを観察した研究では、体の機能が極端に衰えているところがなく、老化のバランスがいいという報告があったそうです。つまり、健康を阻害する危険因子は複合的に絡み合っており、ひとつだけケアしても大きな効果は得られないということです。たとえば、酸化や糖化だけに気をつけていても、ストレスのある生活を送っていては、動脈硬化が起こり、結果的に脳卒中や心筋梗塞、認知症などのリスクを高める可能性があります。健康寿命を縮める因子は、生活習慣の中にたくさん潜んでいますので、ひとつにこだわってケアするよりも、全体的にバランスよくケアするアクションを起こした方が、健康寿命の延伸には良いと言えます。

 

何歳になっても筋肉は鍛えることができます!筋肉年齢を上げて健康長寿に

使わなければ減り、使えば増えるのが筋肉。健康寿命の延伸は、バランスよく生活習慣を整えることが大切ですが、なかでもキーポイントになるのは筋肉。活動の動力とも言える筋力が衰えると、動くことが億劫になり、日々の活動量も大きく低下します。
 国の調査でも運動習慣がある人とない人がどちらかに偏っていると報告されており、これまで運動習慣がなかった人には改善しにくい課題かもしれません。かといって体を動かさないと、使わない筋肉は衰える一方ですので、運動習慣のない人は家でできることから始めるのがポイントです。まずは軽い散歩を3日続けてみる。続いたらさらに3日続けてみるといった具合に小さな目標を立ててやってみてください。筋肉は70歳になっても80歳になっても鍛えることができますので、効果を感じられるようになったら、運動そのものが楽しくなっていくはずです。

 

 

筋肉を増やすのに必要な運動

まずは日々の散歩から始めよう!

 

体が動いても、脳が働かないと意味がない!健康脳で生き生きとした毎日を

超高齢社会で増加の一途をたどる認知症。筋力や血管、腸などの健康を維持できていたとしても、脳についてはどうしようもない、そう考えている方も多いのではないでしょうか。超高齢社会の現在、認知症患者の数は2018年に500万人とも言われ、5年後には700万人まで増加すると言われています。
 確固たる治療法が確立されていない現在、私たちにできる対策は、脳を鍛えて予防するしかありません。認知症の約7割を占めるアルツハイマー病は、アミロイドβという物質が関係していると示唆されています。正常であれば脳から排出される仕組みですが、アミロイドβが蓄積すると神経細胞が傷つけられ、脳がダメージを負ってしまうと考えられています。アミロイドβは寝ている時に唯一排出されるため、質の良い睡眠を取ることがアルツハイマー病予防にも有効と考えられています。

 

脳の記憶力を鍛える

同時に行動することで脳がより活性化!
デュアルタスク運動


 
忘れやすくなっても覚える力は衰えない!
認知トレーニング

 

脳に良い睡眠

ぐっすり眠って“脳のゴミ(アミロイドβ)”を掃除!
睡眠力を高める4つの掟

1.起床後は日光を浴びる
体内時計を整えるには朝日を浴びることが重要。さらに運動をすることで体と脳が活動モードに入ります。
 
2.食事のリズムを守る
朝、昼、晩はなるべく決まった時間に食べるように。特に夕食時間を守ることは、寝付きにも影響します。
 
3.夕方に適度な運動を
夕方に運動をして体温を上げれば、夜は自然と体温が下がり、寝付きが良くなります。
 
4.眠い時は昼寝を
昼食を食べた後など、眠くなる時がありますが、そんな時は気にせず昼寝を。ただし、夜眠れなくならないよう30分以内の仮眠にしましょう。

 
監修:銀座よしえクリニック都立大院院長・日本抗加齢医学会専門医 青木晃先生

この記事を監修された先生

青木 晃あおき あきら

抗加齢医学専門内科医。日本健康医療学会常任理事。日本抗加齢医学会評議員。日本健康医療学会健康医療認定医。日本抗加齢医学会専門医。メディアでのわかりやすい解説に定評がある。

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