Health

季節の症状

2019.10.08

【特集】風邪をひきにくいカラダ習慣づくり


 
体力を奪われる夏が終わってほっと一息したところに「風邪」の落とし穴が待っています。風邪をひきにくい体質づくりを目指しましょう。
 
 

風邪をひきやすい体質になっていませんか?

 暑い夏が終わりほっとしたのも束の間。「あれ? 喉や鼻の調子が…」という人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、季節の変わり目は日々の気温の変化、朝晩の温度差が大きいことなどによって体が変化についていけず、体調を崩す人が多いのです。ましてや夏の暑さを乗り切った後は体力が消耗し、免疫力が低下した状態。ウイルスはその隙をついて、体内で自らを増殖させようと躍起になっているのです。
 また、こうした季節的な要因だけではありません。食事のバランスが悪い人、不規則な生活が続いている人、ストレスを溜め込んだり、多忙な生活を送っている人など、日常的に免疫力が低下している人にも容赦なくウイルスは攻撃します。会うたびに風邪をひいている人がたまにいますが、実は、日常生活によって“風邪をひきやすい体質”になっているのです。
 
 
風邪をひきやすい人の特徴は?

 

口呼吸と冷えは風邪をひきやすくさせます

 風邪は一般的に「飛沫」「接触」の2つの感染ルートによってうつると言われています。しかし、いくら風邪をひかないように気を使っていても、近くに風邪の人がいて、目に見えないウイルスが体内に侵入することを防ぐのは至難の技です。
 特に気をつけたいのが口で空気を吸う人。鼻で空気を吸い込む場合は、鼻水によって空気が加湿され、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。逆に、口呼吸で口や気道が乾燥してしまうと、ウイルスが付着しやすくなります。また、その状況に体の冷えが重なると、ますますウイルスにとっては好都合です。体温が1度下がると免疫の働きは大きく低下し、基礎代謝も13%低下すると言われており、体を冷やすことはウイルスにとって活動しやすい住処を与えているのと同じことになります。
 

風邪をひくメカニズムとは?

風邪はウイルスが体内に侵入し、鼻や喉の粘膜で増殖することで炎症が起こります。鼻で炎症が起こると鼻水・鼻づまり、喉で炎症が起こると咳やたんなどの症状が出ます。

 
 

免疫力の低下がウイルスを優位に

免疫力が高ければウイルスに打ち勝てる
仮にウイルスが喉に付着していたとしても、免疫力が高ければ風邪へと発展する可能性は低いと考えられます。一方で体調を崩したり、免疫力が低下するような状態だと、ウイルスの力が優位になり、風邪をひくことがあります。

 

体の冷えも風邪の原因のひとつです

体温が1度下がると免疫力も大きく下がる
人間の体温は36.5〜37度が適正な体温と言われています。体温が1度下がると免疫を司る白血球の働きは大きく低下すると言われています。風邪をひいたときに発熱することがありますが、体温を上げることでウイルスを退治しようとする体のメカニズムが働いているからです。

 

これからの季節はインフルエンザにもご注意を!
これからの季節はインフルエンザにもご注意を!
空気が乾燥し始める秋口はインフルエンザへの注意も必要です。感染ルートは「飛沫感染」「接触感染」と基本的に風邪と同じ。あらかじめワクチンを打っておくことで、感染リスクを減らしておくことが一番の予防策となります。

 
 
 

風邪に負けないカラダになる今日から実践6つの対策

風邪をひいたら治るまで待つしかない…だからこそ風邪をひかないことが大切です!
 

風邪を治す薬はない!だからこそ予防が重要

 風邪をひいたときに風邪薬を飲むことがありますが、実はあれは、つらい症状を和らげるための対症療法であり、風邪を治す薬というのは世の中にはありません。風邪をひくと集中力がなくなったり、気力が低下したり、食欲が落ちるなど、さまざまな弊害が出ますが、そうならないためには予防が重要になります。
 ポイントとなるのはやはり免疫力。体内にはさまざまな免疫細胞が存在しており、それらが正常に働ける環境をつくることが第一となります。免疫をしっかり働かせるには普段の生活を見直すことが大切になってきますが、ここでは、そうしたことを前提に「呼吸」「姿勢」「保温」「血流」「栄養」にポイントを絞ってご紹介します。ぜひ、できることから実践してください。
 
 

1.鼻呼吸でウイルスをガード

あなたは口呼吸派?それとも鼻呼吸派?鼻呼吸は空気と一緒に取り込んだ異物が肺や気管支に入り込まないようにする働きがあると言われています。風邪のウイルスは空気感染はしないので直接吸い込むことはまずありませんが、口呼吸は気道を乾燥させ、接触感染や飛沫感染で入り込んできたウイルスを付着させやすくします。鼻呼吸を定着させるには、スムーズな呼吸ができるよう姿勢を正しく保つことも大切です。

 

2.体をあたためる

冷えが免疫力を下げることから、体をあたためて免疫系が働きやすい環境をつくることも風邪予防に効果があると考えられます。ポイントは太い動脈が通っていたり、冷えやすい場所をあたためること。特に3つの首と言われる「首」「手首」「足首」は太い血管が通っているため有効です。

 

3.血行促進で免疫力を正常に

体には、白血球をはじめマクロファージ、NK細胞など、さまざまな免疫が備わっています。それらが通常通りに活性するためには、血行を良くすることも有効です。ツボ押しやマッサージは、血行促進に即効性が期待できる方法としておすすめです。

 

4.はちみつで疲労回復

疲労は免疫系の働きを低下させるひとつの要因です。はちみつの糖分はエネルギーとして燃焼されやすい単糖類に分類されており、スムーズな疲労回復効果が期待できます。また、殺菌作用があるため風邪をひいたときにも良いとされており、咳などで喉がつらいときにおすすめです。
 

5.手洗い・うがいを習慣に

風邪のウイルスは接触感染でもうつります。外出中に付着したウイルスを洗い流すために、家に帰ったら手洗いを必ずしましょう。また、手洗いの後は、水でのうがいも忘れずに行いましょう。京都大学の研究で、水うがいが風邪予防に良いという研究結果も報告されています。
 

6.ビタミン・ミネラルしっかり補給

風邪をひきにくくするためには、偏食をなくすことがまずは大切。特に気にしたいのがビタミンとミネラル。この2つの栄養群は三大栄養素をエネルギーに変換するために重要な役割を果たしています。不足するとエネルギーが不足して、疲れやすく、免疫力が低下した状態をつくり出してしまいます。

 
監修:東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科教授 川嶋朗先生

この記事を監修された先生

川嶋 朗かわしま あきら

医学博士。東京女子医科大学准教授を経て、東京有明医療大学教授。ベストセラーとなった『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著書多数。近代西洋医学と補完・代替・伝統医療を統合した医療の第一人者。

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