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2016.11.24
排尿のトラブル
年のせいだから仕方がない、人に相談するのは恥ずかしいなどと、尿の悩みを我慢していませんか。尿のトラブルを気にするあまり、お出かけなどの楽しみを諦めてしまうのは残念ですし、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)にも関わるとして注目されています。
男性ならではの「前立腺肥大症」
中高年になると誰にでも起きるのが、尿のトラブルです。症状はさまざまですが、頻尿、残尿感、尿漏れ、排尿困難などが一般的です。症状は男性と女性に共通ですが、身体の構造が違うため、男女それぞれで原因が異なります。男性なら男性特有の病気である前立腺肥大症を、女性なら尿路感染症の膀胱炎を疑ってみるべきでしょう。
一般的に男性は年をとると、尿が出にくくなります。その原因の多くは前立腺肥大症です。前立腺は膀胱のすぐ下にあるクルミほどの大きさの器官で、精液の一部の前立腺液を作ります。年をとるにつれ、前立腺はだんだんと肥大し、尿道を圧迫して頻尿や残尿感、尿もれなど排尿障害の原因となります。
日常生活ではトイレを我慢しない、適度に運動する、刺激の強い食事は控える、適度に水分を摂る、お酒を控えるなどの点に気をつけましょう。
女性や高齢者に多い「膀胱炎」
女子の代表的なトラブルは「尿路感染症」です。尿の通り道に大腸菌などの細菌が感染して炎症を起こすもので、抵抗力の弱い高齢者もかかりやすいことが知られています。主な尿路感染症には「膀胱炎」、「尿道炎」などがあります。
膀胱炎には排尿時の痛み、頻尿、残尿感を伴う急性膀胱炎と、症状が軽く、あまり自覚がないことが多い慢性膀胱炎があります。健康なときには抵抗力があるため、膀胱炎を起こすことはありませんが、長時間おしっこを我慢したり、疲労や風邪、冷え、ストレスなどが続いて抵抗力が弱ると、膀胱炎にかかりやすくなります。
トイレは我慢せずこまめに行く、適度に水分を摂りどんどんおしっこする、バランスの良い食事を摂る、軽い運動と十分な睡眠で疲労やストレスをためないなどを心がけましょう。
男性も女性も思いあたる点があれば、ひろりで悩まず医師に相談しましょう。